1万時間の法則とは?

1万時間の法則とは、ある分野のエキスパートになるには1万時間の練習・努力・勉強が必要だという理論です。

1万時間の努力がなければ一流にはなれないとする理論です。イギリス出身の元新聞記者・マルコム・グラッドウェル氏が広めて一躍有名になりました。

著書の中では「1万時間とは、偉大さを示すマジックナンバーなのだ」と提唱されています。偉大な成功者にも1万時間の下積みがあったと理論付けています。

1万時間ってどれくらい?

1万時間の法則の1万時間とは、1日あたり60分間(1時間)勉強した場合に30年間かかるという計算になります。

どのような天才であろうとも、これだけの練習や努力を続けなければ一流の専門家にはなれないと1万時間の法則で提唱されています。この法則は1993年にアメリカの大学で心理学者のアンダース・エリクソン教授が発表した理論です。

1万時間の法則は嘘だという意見もあり

練習が全てではないので、一流になるために1万時間もの時間は必要ない、量より質が大切だ、などの意見もあります。

人間の成長は人によってさまざまなので、このような反対意見もあります。以下から詳しく見ていきましょう。

また、これらの反論に対して、エリクソン教授と一緒に論文を発表したクランプ教授は、「練習時間だけが全てを決めるとは思っていない」と返答しています。

量よりも質を優先

1万時間の法則に対して、量よりも質、または継続することが大事という意見があります。

練習量が全てではないというのが1万時間の法則に対する反論の主流です。持って生まれた才能や環境が大きく影響を及ぼすという意見もあります。また、量より質という考え方からすると、だらだらと惰性的な練習や勉強を重ねることも良くないでしょう。

効率よく学べば、1万時間も努力しなくても一流になれるという意見もあります。

継続して取り組むコツ7選

1万時間の法則を実践するためには継続して取り組む姿勢が必要です。

1万時間の法則は質の良い努力・練習・勉強を1万時間続けなくては成り立ちません。そして、その努力を継続するためには、適した環境や資質が必要でしょう。

そこで、努力を続けられる人間になるためのコツを、以下から詳しく説明していきます。コツをつかんで、1万時間の法則の実践を目指しましょう。

コツ1:物事を楽しむ

楽しむことは継続に繋がるので、努力の対象を好きになりましょう。

一流になるためには地道な努力を積み重ねることが大切です。しかし、地味な作業とは往々にしてつまらなく感じる行為のくりかえしになります。努力と感じないくらいに物事楽しむのも一つの手でしょう。

そのために、自分がやっている作業に積極的に関心を持ち、毎日の努力を義務や苦痛ととらえるのではなく、よろこびに繋げていきましょう。

コツ2:習慣化する

練習や勉強を習慣化すると、継続しやすいでしょう。やらなくてはいけない面倒な事から、やって当たり前の日常生活の一部として取り込んでしまうと、自然に学習する姿勢が身につきます。

習慣化するまでは時間がかかる可能性もありますが、一度、身につけてしまえば、苦労せずに努力を持続させられます。しかし、あまりにも意気込みすぎると、それもまた苦痛になる恐れがあるため、気負いせず、楽しく習慣化させていきましょう。

コツ3:記録する

その日にやったことを記録すると可視化ができ、やる気も出やすいでしょう。たとえそれが単純なルーチンワークであったとしても、記録したものを目で見ると達成感が生まれます。

特に目標を掲げて計画的に物事にあたっているときは、記録を見れば順調に進んでいるかどうかの判断ができます。自信が湧き、モチベーションも上がります。

コツ4:毎日ほんの少しでも行う

毎日少しでも、時間をとり、習慣化させましょう。

勉強や練習は短時間でも毎日おこなうことが大切です。型や時間にこだわらず、できる範囲から始めていきましょう。

何事も気負いすぎると肩に力が入って疲れてしまうため、継続できません。ほんのちょっとでもいいから毎日実践していくことが重要です。

コツ5:人に話す

継続して取り組むことを宣言して人に話すと、達成しようと強く意識するので有効的です。

また、努力すると教えた人から頻繁に継続しているかどうか聞かれるケースが多くなるので、自然と体が動いて持続できる可能性が高まるでしょう。

コツ6:時間を決めて行なう

毎日時間を決めて行うと、習慣化されやすく自然にやる気が起こるでしょう。

勉強や練習の時間は、できれば朝が良いでしょう。頭がすっきりとしている朝の時間帯は、集中力も増します。どれぐらいの時間おこなうのか、具体的に決めてから取り組むと良いでしょう。

コツ7:小さな目標を立てる

目標を立てることで達成を積み重ねて、自信に結びつけることができます。

小さな目標をクリアしていく方法はとても有効です。達成感が絶え間なく感じられ、モチベーションが上がっていくためです。やる気が継続すれば、努力も持続しやすいでしょう。

量を行うより質を高める方法4選

練習や学習の質を高めるために、他人との協力が欠かせません。練習は一人でもできますが、仲間を作り、学習した成果を人に教えて初めて、自分の技術として修得できるからです。また、計画性や集中力も必要です。

それでは、量より質を高める学習方法を4つ、以下から詳しく説明していきますので、自身の勉強方法の参考にしてみてはいかがでしょうか。

方法1:共有する仲間をつくる

共有する仲間をつくることで意識が高まり、努力の質が高まります。

人間は周りの環境に大きく左右される生き物なので、同じ志を持つ仲間をつくり、モチベーションを上げていくとよいでしょう。練習や勉強がつまらないと感じて挫折しそうになったときも、仲間がいれば心強いです。励まし合ったり、わからない部分を教え合ったりできるからです。

周囲から受ける影響はとても大きいです。ぜひ、素晴らしい仲間を見つけてください。

方法2:人に教える

覚えた内容を人に教えることで、自分の思考が整理されてよりしっかりと修得できます。

人間は学習した内容を他人に教える・アウトプットすることで、より正確に物事を記憶していきます。修得した内容を視点を変えて見つめ直せるからです。答えに対するプロセスを再認識して、正統な解答を記憶に定着させられます。

修得した内容はぜひ、人に教えてあげましょう。それが自身の学習の質を高める結果に繋がります。

方法3:計画的に行なう

勉強や練習は計画的におこなう方が、目標達成までの時期が短縮できて効率的です。

計画的に努力することで、無駄が省けます。学習の優先順位が明確になり、目標設定も容易になり、もしも計画通りにできなかった場合も、原因が特定しやすく、修正する方法もわかります。

計画はなるべく具体的に立てましょう。量よりも、いかに短時間で修得できるかという、質を高める努力が大切です。

方法4:マインドフルネスを取り入れる

マインドフルネスとは、瞑想を中心とした考え方で、いまこの瞬間に集中して物事に取り組む姿勢を表した言葉です。

マインドフルネスを実践すると集中力が高まるため、短時間でも学習に対する質が上がります。ポイントは、判断せずに目の前の物事に意識を集めるという点です。注意力や洞察力もアップするので、学習に大いに役立つでしょう。

1万時間の法則について知ろう!

1万時間の法則について理解を深め、努力を習慣化するトレーニングを積んでいきましょう。

1万時間の法則が嘘だとする説もありますが、努力を継続すれば、何らかの技術は身につくはずです。勉強や練習を日常生活の中で当たり前の行動としてしっかりと位置づけ、1万時間の法則を意識して取り組んでいきましょう。