お笑いコンビ・ジャルジャルの後藤淳平が、あす15日に放送されるBS日テレのバラエティ番組『チルテレ』(毎週土曜17:00~)に登場する。
初の単独主演映画『ロックンロール・ストリップ』に抜てきされた後藤。「単独で主演ということだったので、ちょっとプレッシャーがあって『やばいな、どうしようかな』と一瞬迷いましたけど、なかなかこんなことやらせてもらえる機会は今後ないなと思ったんで、思い切って『やらせてもらいます』ということになりました」と振り返る。
以前、相方・福徳秀介と2人で映画に主演したときとの違いを問うと、「全然違います。責任が分散されるじゃないですか、2人で主演をやると。でも、1人だと全部の責任が自分に向くということになるので、自分の出来次第で映画全体の良し悪しが決まるというプレッシャーが全然違いました」と本音を吐露する。
この映画は、大阪のストリップ劇場を舞台に、若き座長・木村勇太(後藤)が、映画監督になるという夢に向かって、劇団員たちと繰り広げる作品。自身との共通点を聞くと、「芸人として駆け出しの頃は自分たちでインディーズイベントを企画して、自分たちでチケットを手売りして、なかなか相手にしてもらえない中、なんとかお客さんを集めて、イベントをやっていた時とすごく似ていると思います」という。
共演者との雰囲気は「僕がどう思われているんだろうなという思いがあって、チームKGBという劇団主要メンバーとカメラが回っていない間もしゃべるんですけど、座長という立場じゃないですか、劇中では。年齢も一番上だし、最初は敬語だったんですけど、どこかのタイミングでぶわーっとタメ口に変えていったんですよ。それがバレていないかドキドキしてます」と打ち明ける。
この主人公のように「夢を追う」ということについてどう考えているのか。
「尊いことだと思いますね。後先考えずにそのことだけを考えて、あがいて夢を追う若者、若者じゃなくても夢を追う姿は本当にキラキラしているし、尊いなと思います。それが映画で出ていたらうれしいです」
夢を仕事にした自身については「高校の途中で芸人になりたいという夢が見つかって、それに向かって一歩一歩進んでいった。今の状況は本当に幸せだと思うし、あの時に芸人になりたいと思って、根拠のない自信というか若者ならではの『絶対いける』みたいな思いがあって、その気持ちを信じて進んで良かったなと思います」と話す。
総再生回数4億回を突破したYouTubeチャンネルでは、毎日動画を配信しているが、「ネタをやることに関しては全くストレスがなくて、自分たちで考えた『これオモロいんちゃうか』というのをやるのは毎日でもできるんですけど、映画やテレビ番組で何かを期待されて、それに応えられないというストレスが続いて忙しくなるとしんどくなります。でもネタについては全く苦じゃないです。コントはストレス解消になる。電車の中でこんなこといきなり叫んだらヤバイやろとか、いきなり初対面の人にこんなこと言ったらどうなんねやろということをコントの中では平気で言えてしまうので、かなりのストレス解消になります」とのことだ。
そしてジャルジャルの今後については、「変わらずネタを軸にやっていきたい。年を取るにつれてネタの種類は変わってくるでしょうけど、できないことが増える分、別の設定もできてきたりすると思う。だいぶ先のこうなりたいみたいなものは特になくて、ネタを軸にこれからもやっていくっていう感じですね。でも、100年、200年後のお笑い年表には名前が載っていたいです。今はまだ載らないと思うんですよね、肩書は何でも良い」と抱負。
続けて、「あまり人と被らないようにというのは、意識しているかもしれないですね。誰でもできるというより、僕らがやると一番面白いようなネタをやるのが理想ですね」と自分たちの生み出すコントへのこだわりものぞかせる。
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