ワークポートはこのほど、「勤務先のニューノーマル(新しい生活様式)対応と新型コロナ対策の評価」に関する調査結果を発表した。同調査は6月30日〜7月7日、全国の転職希望者373人を対象に、インターネットで実施した。

  • 現在の勤め先(直近の勤め先)はニューノーマル(新しい生活様式)に対応していると思いますか

現在の勤め先(直近の勤め先)はニューノーマル(新しい生活様式)に対応していると思うか尋ねたところ、33.2%が「はい」、66.8%が「いいえ」と回答した。

ニューノーマルに対応できていると答えた人に、実際に行われている対応を聞いたところ、「在宅出勤や時差出勤」(20代・男性)、「デスク間で距離を取り、消費者とも対面接触を控えた形態」(30代・男性)、「マスク着用の徹底、消毒液による拭き掃除、飛沫防止アルミ板の設置(40代・女性)などが挙げられた。

現在の勤め先(直近の勤め先)の新型コロナへの対応や対策をどのように評価するか聞くと、「とても良いと思う」「やや良いと思う」が51.2%、「とても悪いと思う」「やや悪いと思う」が48.8%となり、勤務先の新型コロナ対策に対する評価はほぼ半数に割れていることがわかった。

  • 現在の勤め先(直近の勤め先)の新型コロナへの対応や対策をどのように評価しますか

とても良いと答えた人からは、「早期の段階からリモートワークの対応をしていた」(30代・女性)、「従来のルールにとらわれすぎず、状況に応じて従業員の健康面を第一に考え早急にルールを変更するという決断をした」(40代・女性)といったコメントが寄せられた。

良いと回答しながらも、「従業員に対してはかなり気をつけているが来客に対して対応しきれていない」(20代・女性)、「WEB会議を推奨しているが会社のWEB会議環境が脆弱なため通信断がよく発生する」(40代・男性)などの問題を指摘する声も挙がっている。

とても悪いと答えた人の意見は、「経営陣は口先で話題にはするが、対策を講じる気持ちは一切無い」(40代・男性)、「新型コロナ感染を非公開」(40代・男性)、「建前の対策が多く、感染リスクの軽減とはほど遠い」(30代・男性)といったものだった。

悪いと答えた人からは、「今後の見通しや戦略がないまま、方針がコロコロ変わる」(30代・女性)、「会社でのマスクの買い占めや、評価の不透明さ、テレワークに必要な機材やデスクなどが社員負担になっている」(30代・女性)、「対応が後手に回っており、現場に丸投げされていると感じる」(30代・男性)といった指摘も寄せられた。

勤め先の新型コロナへの対応に関するエピソードを自由回答で答えてもらったところ、「テレワークの際は給与6割カット」(30代・男性)、「コロナ対策として免疫を上げる漢方が全社員に処方された」(30代・女性)など、理解できない対応に関するコメントが挙がった。

「感染者が出たかもしれないという連絡のために20名を狭い会議室に閉じ込めて説明したこと」(40代・女性)、「消毒液はお客様向けで従業員は消毒液を使うな、手洗いで対応しろと言われた」(20代・女性)、「窓口対応がマスクをつけるのはどうかと言われていた」(40代・女性)など、感染予防に疑問を感じたという声も寄せられている。