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【この記事のエキスパート】
ペット専門エディター&ライター:井手 綾子
編集歴は20年以上。
雑誌の編集長を経てフリーランスのライターとなる。インタビューや取材した人・お店の数は1000以上。クスっと笑えるものから、読んでタメになる読み込む記事までさまざまな記事を執筆している。
中でも、医療ものや動物関係が得意。今までに買ったことのある動物は、犬、猫、鳩、インコ、ジュウシマツ、キジ、リス、ウサギ、カメ、鶏、ウシガエル、金魚、カタツムリ、てんとう虫、カブトエビなど。
キャットフードにはドライフードだけでなく、嗜好性の高いウェットフードもあります。ウェットフードをあたえることで、食事を通じて無理なく猫に水分補給させることができますよ。この記事では、猫用ウェットフードの選び方とおすすめ商品を紹介します。
子猫や高齢猫にも与えやすい!
猫用ウェットフードのメリットとは?
猫用ウェットフードには、さまざまなメリットがあります。
1.水分摂取量を増やせる
ウェットフードのメリットのひとつは、水分を豊富に含んでいること。ウェットフードには、60~80%ほどの水分量が含まれています。水をあまり飲まない猫や、夏場の脱水症状が心配なときなどには、ウェットフードを与えることで水分補給になります。
2.食いつきがよい
嗜好性が高く、猫の食いつきがよい点もウェットフードの魅力です。猫は、犬よりも食べものの好みが変わりやすいとされています。ふだんおいしそうに食べているフードを急に食べなくなってしまったという経験は、猫を飼っている方なら一度や二度ではないでしょう。
ウェットフードはドライフードよりも嗜好性が高いため、食事の好みが変わりやすい猫でも食べてくれることが多いです。
3.子猫や老猫でも食べやすい
食感がやわらかいウェットフードは、歯が発達していない子猫や、食欲が落ちてきた老猫でも食べやすいです。また、カロリー控えめのものが多く、体重が増えやすい猫にもぴったり。おやつよりも塩分が少ない点も魅力といえるでしょう。
ただし、価格が高いことや開封後の賞味期限が短いので、ドライフードと併用するのがおすすめです。
猫の年齢やフードの種類をチェック
猫用ウェットフードの選び方
ここからは、猫用ウェットフードの選び方のポイントをお伝えしていきます。フードのタイプや原材料をよくチェックすることが大切です。ぜひ参考にしてください。
ポイントは次のとおり。
【1】ウェットフードの種類で選ぶ
【2】フードの形状で選ぶ
【3】肉や魚が主原料のものを選ぶ
【4】グレインフリーかどうかで選ぶ
【5】無添加タイプなど安全性で選ぶ
【6】愛猫の年齢に合わせて選ぶ
これらのポイントをおさえることで、あなたにピッタリの商品が見つかります! 一つひとつ解説していきます。
【1】ウェットフードの種類で選ぶ
ウェットフードは大きく分けて3種類あります。それぞれの特徴を見て、愛猫に合うものを選んであげてください。
総合栄養食|主食として与えられる
ウェットフードを主食にするときは、総合栄養食タイプのものを選びましょう。総合栄養食には、猫がすこやかに過ごすために必要な栄養がバランスよく含まれています。総合栄養食と水があれば、栄養が偏ることも少ないです。
総合栄養食の場合、パッケージの裏面に「総合栄養食」と記載されています。とくにウェットフードだけで猫を育てたいときは、必ず確認するようにしましょう。
一般食・副食|トッピング用に
ドライフードにトッピングしたり、おやつやごほうびとしてあたえるのであれば、一般食や副食のウェットフードを選びましょう。総合栄養食のものよりも嗜好性が高く、さまざまな味のものが市販されています。水分も豊富なので、愛猫の水分摂取量を増やすサポートをしてくれる点も魅力です。
ただし、猫の食いつきがよいからといって、一般食・副食だけをあたえるのはやめましょう。栄養が偏ってしまったり、栄養不足に陥ったりしてしまいます。一般食・副食をあたえるときは、総合栄養食のドライフードと組み合わせてあたえましょう。
食事療法食|病気予防・体調のサポートに
「食事療法食」とは、猫の病気の予防・体調改善をサポートする健康維持のためのフードのこと。栄養バランスが調整されており、カロリーコントロールや腎疾患に合わせたフードなど種類が豊富です。尿管結石や下部尿路のケア、腎臓サポートなどがあります。
ただし、あくまでも特定の病気に対してサポートするものなので、健康な猫には与えないでください。また飼い主の判断だけで与えると、症状が悪化してしまうおそれもありますので、まずは獣医師さんに相談して確認しましょう。
【2】フードの形状で選ぶ
ウェットフードとひと口にいっても、さまざまな食感のものがあります。愛猫の好みに合わせて選びましょう。
フレークタイプ|素材の食感が楽しめる
フレークタイプのウェットフードは、肉や魚の食感がダイレクトに感じられるフードです。食感がしっかりしているので食べ応えがあり、少量でも満足感が得られます。購入しやすい価格帯のものが多く、種類も豊富で、愛猫の好みに合うフードが見つけやすいのもポイントです。
あたえるときは、ドライフードに混ぜるよりも、上にトッピングしてみましょう。手軽にたんぱく質と水分をプラスできます。
パテタイプ|なめらかな食感
子猫や高齢になった猫には、パテタイプのウェットフードが適しています。やわらかい食感で嗜好性が高く、肉と魚をミックスして作られたものも多いので、かたいフードが食べにくい猫でもおいしく食べられるでしょう。お湯を加えてやわらかくすれば、離乳食や介護食としても利用できます。
なめらかなペースト状なので、小さなボール状に丸めてなかに薬を隠せば、投薬補助に使える点もポイントです。
スープタイプ|水分が豊富
愛猫にたっぷり水分補給をさせたいなら、スープタイプのウェットフードを選ぶとよいでしょう。水分が豊富なので、食事をとおして無理なく水分摂取量が増やせます。いつものフードにトッピングするほか、おやつ代わりにあたえてみてください。
スープタイプは嗜好性が高いフードですが、猫によっては食べてくれないこともあります。そんなときは電子レンジなどで軽くあたためると、食いつきがよくなります。
【3】肉や魚が主原料のものを選ぶ
猫の主要なエネルギー源は、炭水化物ではなくたんぱく質です。猫用のウェットフードを選ぶときは、質の高いたんぱく質がたっぷりと含まれているフードを選びましょう。
パッケージ裏の原材料の欄をチェックして、肉や魚が最初に書かれている主原料であるものを選んでください。
肉をメインに使ったフードが好きなのか、魚をメインに使ったフードが好きなのかは猫によって異なります。最初はいくつかのフードを食べさせてみて、愛猫の好みを探っていきましょう。
【4】グレインフリーかどうかで選ぶ
猫は本来肉食で、腸が短いため穀物を消化するのが苦手だといわれています。動物病院で「穀物はあたえないでください」といわれたときは、グレインフリーのフードを選びましょう。
グレインフリーフードには、米や小麦、トウモロコシなどの穀物が含まれていません。穀物を使わず、肉や魚メインに作られているので、穀物が食べられない猫でもおいしく食べられます。愛猫のおなかに負担をかけたくない飼い主さんも、グレインフリーのウェットフードを試してみましょう。
【5】無添加タイプなど安全性で選ぶ
添加物の有無も大事なチェックポイントです。よく使われている添加物には、酸化防止剤や着色料、保存料、ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類などがあります。
酸化防止剤や保存料は品質をたもつために使用される添加物です。ビタミン類やミネラル類、アミノ酸類は、キャットフードの栄養価を高くするために添加されます。ペットフードに使われている添加物は、過去の使用実績などから人間や動物に害がなく、食品や飼料に使用が認められているものです。
しかし、できるだけ添加物を使っていないものをあたえたいと思う飼い主さんも多いかもしれません。添加物が気になる場合はパッケージを確認して、無添加のものや添加物が少ないフードを選びましょう。
【6】愛猫の年齢に合わせて選ぶ
猫用ウェットフードを選ぶときは、愛猫の年齢に合ったものを選びましょう。
子猫|高タンパク・高カロリーな離乳食
子猫が生まれて1カ月ほどしたら、離乳食をあたえましょう。成長期は、子猫の体が一気に成長します。丈夫な体と骨を育てるために、たんぱく質やビタミン・ミネラル類が豊富に含まれているフードをあたえてください。
ウェットフードを選ぶときは、「子猫用」と書かれたものを選びましょう。栄養面だけでなく、フレークが小さめに加工されているなど子猫の食べやすさにも配慮している商品があります。
シニア猫|低カロリーで消化の良いものを
愛猫が7歳を過ぎたら、高齢猫用やシニア猫用と書かれたフードに切り替えましょう。7歳ぐらいからは活動量が減るので、高カロリーなフードをあたえているとあっという間に太ってしまいます。いつまでもすこやかに長生きしてもらうためにも、低カロリーのものをあたえましょう。
水分摂取量が減ってきたり、かたいフードを食べにくそうにしていたりするときは、スープタイプやパテタイプなど水分をたっぷり含んだやわらかいフードをあたえてください。
妊娠・授乳中|栄養たっぷりのフードを
妊娠中・授乳中は、脂肪分が豊富なフードをあたえるとよいでしょう。脂肪は、母乳を作るのに必要です。しかし、高脂肪のキャットフードをあたえすぎると肥満になってしまったり、消化不良を起こすことがあるので、あたえる量には注意してください。
愛猫の妊娠・授乳中は、少量でもしっかりカロリーと栄養が補える、エネルギー密度の高いフードをあたえましょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)