秩父鉄道は7日、国内最後の石炭貨物輸送で活躍していた石炭貨車オホキ10000形が今年2月に運用を終えたことを受け、「石炭貨車オホキ10000形引退記念乗車券」を7月11日に発売すると発表した。

  • 「石炭貨車オホキ10000形引退記念乗車券」イメージ

同社はJR貨物との連絡運輸により、三ヶ尻線内の熊谷貨物ターミナル駅から三ヶ尻駅までの区間で石炭貨物輸送列車を運行していた。一時は国内唯一の石炭貨物輸送となっていたが、2020年2月26日をもって運行を終了している。オホキ10000形は石炭貨物輸送の際に運用していた石炭の専用貨車で、石炭貨物輸送の終了とともに引退した。

「石炭貨車オホキ10000形引退記念乗車券」は、D型硬券1枚に石炭貨車型特製台紙が付属し、駅窓口発売版と通信販売版の2種類を用意。駅窓口発売版は武川駅から影森駅までの大人片道820円1枚(武川駅発行)、通信販売版は影森駅から武川駅までの大人片道820円1枚(影森駅発行)となっている。台紙は2種類とも同じデザインだが、D型硬券のイラストは異なる。

  • 「石炭貨車オホキ10000形引退記念乗車券」のD型硬券2種イメージ

  • 石炭貨車型特製台紙イメージ

駅窓口発売版は秩父鉄道の熊谷駅、武川駅、秩父駅の窓口、通信販売版は「ちちてつe-shop」にて、7月11日から12月31日まで取り扱う。売り切れ次第、終了となる。