女優の波瑠が主演を務める映画『ホテルローヤル』(11月13日公開)の全キャストが26日、明らかになった。

  • 映画『ホテルローヤル』キャスト

    映画『ホテルローヤル』キャスト

同作は2013年に第149回直木賞を受賞し、累計発行部数85万部を超える桜木紫乃の自伝的代表作の実写化作。北海道の釧路湿原を背に建つラブホテルを舞台に、ホテルと共に大人になっていく一人娘・雅代(波瑠)の目線から、ホテルを訪れる人々や従業員、経営者家族それぞれが抱える人生の哀歓をやわらかく描く。

主人公・雅代が淡い恋心を抱くアダルトグッズ会社の営業・宮川聡史(通称:えっち屋)に青森県出身の松山ケンイチが決定。また、ホテルローヤルの経営者で雅代の父親・田中大吉に、北海道出身で原作者の桜木も自身の作品への出演を希望していたという安田顕、家庭を顧みなくなった大吉に愛想を尽かせる母親・るり子に夏川結衣、るり子と駆け落ちをする青年に稲葉友、ホテルローヤルのパートタイム従業員に余貴美子、原扶貴子と実力派の俳優陣が揃った。

ホテルを訪れる人々として、親に見捨てられた女子高生&妻の浮気に耐える高校教師に伊藤沙莉&岡山天音、姑との同居でなかなか肌を合わせる時間がない夫婦に正名僕蔵&内田慈、投稿用のヌード写真の撮影をするカップルに冨手麻妙&丞威が決定。それぞれが、ひとときの”非日常”を楽しみ、安らぎと寂しさを胸にホテルを後にする客たちを演じる。その他にも、斎藤歩、友近、和知龍範、玉田志織、長谷川葉生らが出演する。

松山ケンイチ コメント

自分にとって心を落ち着かせるということをとても大切にしていて、武さんのおかげで現場はとてもスムーズに静かな雰囲気で無駄な力が入る事なく出来ました。だいぶ自分の方言寄りになってしまいましたが地元に住む人間を演じるので、方言を意識しました。

安田顕 コメント

原作、脚本と拝読し、登場人物それぞれの人間模様の絡まりに、深く感じ入りました。
原作の桜木紫乃さんには、何年も前からこの作品への出演を打診していただいておりました。
実際に映画化され、こうして出演できたことに、心より感謝申し上げます。
演じた大吉という人物が加齢していく造形には、特殊メイクを施していただきました。
参加したのは数日でしたが、現場での武正晴監督の演出、キャストの皆様のお芝居、ロケ地北海道釧路の情景を思い出すと、完成した映画を拝見する前から、素敵な作品になっていると確信している自分です。
映画館に、この映画を観に行くことが、今から楽しみで仕方ありません