EXILE/三代目JSOULBROTHERSの岩田剛典が、映画『名も無き世界のエンドロール』(2021年公開)の主演を務めることが16日、明らかになった。新田真剣佑がバディ役を務める。

  • 左から岩田剛典、新田真剣佑

    左から岩田剛典、新田真剣佑

同作は行成薫による同名小説の実写映画化作。お互いに親がいないキダ(岩田)とマコト(新田)は少年期に出会い、支え合いながら平和に生きてきた。しかし、“ある事件”をきっかけに、2人の人生は大きく変わってしまう。自分たちの運命を変えた不条理な世の中に復讐するため、キダは裏の社会、そしてマコトは表の社会で、10年もの時をかけ、社会の底辺から必死でのし上がっていく。

岩田が演じるキダは、大事な友のために裏社会に飛び込み、殺人をも厭わない“闇の交渉屋”としてのし上がっていく男。今まで見たことのないほどの“ハードボイルド”な男を見事に体現し、俳優としての新境地を切り開く。

また新田演じるマコトはキダの唯一の家族ともいえる幼馴染みで、キダの力を借りながら会社経営者となり、ストイックに表舞台でのし上がっていく。今回、初共演となる岩田と新田だが、劇中では単なる親友以上の厚い信頼と固い絆を見せる。監督は、ドラマ『メゾン・ド・ポリス』(19)、『絶対零度〜未然犯罪潜入捜査〜』(18)や、映画『累〜かさね』(18)、『ういらぶ。』(18)、『脳内ポイズンベリー』(13)、『ストロベリーナイト』(13)を手がけた佐藤祐市が務め、表と裏、全く異なる世界に生きることになった2人の男の壮大な物語を描く。

岩田剛典 コメント

今回、僕が演じたキダという役は、両親がいない家庭に育ち幼少期からの数少ない友人をずっと大切にしている友達想いな人間です。大人になってからも、常に幼なじみを想い、目的のために手段を選ばない闇の交渉屋として働きますが、どこかアクセルを踏み切れずにいるもやもやとした葛藤を抱えながらも、計画遂行のために突き進んでいくような役柄でした。
初共演のまっけん(新田真剣佑)は、マコトという役柄に象徴されるような天真爛漫さが印象的でした。

新田真剣佑 コメント

この物語は復讐劇であり、その復讐におけるキーとなる人物です。
僕が演じたマコトは色々なことを抱えた青年の役で、一度離れ離れになった岩田さん演じるキダとあることをきっかけに再会することから物語が始まります。
岩田さんとは初共演でしたが、以前、授賞式でお会いしており、今回ご一緒できて、とても嬉しかったです。今回初めて劇中でマジックにも挑戦しており、現場で必死に練習した記憶があります。名も無き世界のエンドロール、ぜひ楽しみにしていてください。

佐藤祐市監督 コメント

大概の物語という物には「トリック」が仕掛けられています。
この作品にも大きなトリックが有ります。そして劇中には「ドッキリ」という言葉で表現される小さなトリックも登場します。要は観客を上手に騙し、作品をより楽しんでいただく、という事だと僕は思います。巧く表現出来れば素晴らしい効果を発揮し、観客を更に深く作品の世界に導く事が出来る。ただ、計算通りに観客に観せ切ると言うのは、本当に難しいことだな、と今回つくづく感じました。果たして今回の「トリック」が、どの様に観客に伝わるのか?
期待と不安が入り乱れる感覚ですが、「早く観て頂きたい!」というのが正直な気持ちです。是非、公開を楽しみに。

行成薫(原作) コメント

タイトルに“エンドロール”とあるように、本作は映画というものを意識しながら書き上げた作品でした。今回、映画化されることとなり、頭の中に漠然と思い浮かべていた映像がスクリーンで観られるということに、とてもわくわくしております。
作中、キダとマコトという2人のキャラクターは、10年という歳月をかけてある想いを遂げようとしますが、思えば、この作品を書き始めたのも、映画公開の10年前、2011年のことでした。キダとマコト、2人の10年越しの想いがどういう結末に至るのか、そして、僕の10年越しの夢がどういう形になるのか、皆さんと一緒に体験できることを楽しみにしています。

(C)行成薫/集英社(C)映画「名も無き世界のエンドロール」製作委員会