日本では日常的な行為でも、海外の皆さんから見ると“とんでもない”と感じられることも……。アメリカ・カリフォルニアで就業しているキンタローさん(@Tapsloveen)のツイートが多くの会社員の胸に響いていました。

  • 日米での大きな違いとは…… ※画像はイメージ

アメリカでは「人前で怒鳴る」これは最悪の行為。知人だろうが、子供だろうが、絶対にだめ。特に、職場で部下を人前で怒鳴った場合「感情をコントロールできない人」というレッテルを張られ、キャリアが終わる。叱るなら、個室で1対1で。社会の感情コントロールができないと負け。日本での光景は異常(@Tapsloveenより引用)

日本でも、以前のようにパワハラ・セクハラが許容されることはなくなりつつあります。とはいえ会社員の皆さんであれば、一度は上司などから「教育の一環」として怒鳴られ叱られたことがあるのではないでしょうか。

しかし「日本での光景は異常」であるとし、アメリカでやれば「キャリアが終わる」と話すキンタローさん。アメリカの職場状況について伺いました。

“議論”と“感情”が混ざる日本

「部下とのコミュニケーションは、アメリカでは人前で叱るのはあり得ないのはもちろんのこと、叱り方にも大きな違いがあります。アメリカでは、ミスをした場合、その行動のどこが良くなかったのか? フォーカスして叱るイメージです。

日本だと『お前はバカか?』など人格を攻撃する場合があり、とても異質だと思います。これは文化的なものと思いますが、日本だと、議論と感情が混ざり合ったものとなり、全く不要な言葉を発することがある。ここにも違和感を感じますね」。

――アメリカでは“議論”と“感情”を分けて考えるということでしょうか?

「議論と感情を切り離せないところは、日本文化の独特なところです。アメリカだとお互いの意見が合わなくても、『意見が一致しないことで合意した』という結論になります。日本のように、意見が合わないから『あなたの全てが大嫌い!』とはなりません。これは小学校の頃から、相手と意見をぶつけることになれており、意見の交換と相手への感情を完全に切り離せることができるから、という理由が大きいです」。

――日本とアメリカの、価値観の大きな違いを感じます

「また、部下への叱責は、口頭もありますが、文書で通知することもあります。その方が、いつ、何を指導したのか明確になりますよね。後々の、訴訟リスクを下げる意味合いもあります。

(1)初期警告、(2)最終警告、といった段階で、次に変な仕事をしたら解雇という内容も書きます。もちろん文書の内容も、仕事の“行動”において、どこがまずかったのか? まとを絞って指摘するようにしています」。

キンタローさんの投稿を見た読者の皆さんからは、「日本では普通の事? でも北米だとパワハラ・モラハラはんちゅうのことっていくつもありますよね」「学校教育からして、管理と言う名の支配が当たり前」「叱る時は1対1で。褒める時は大勢の前で。教育の基本中の基本だと思いますが、これ逆になっちゃってる人多いんですよね」と共感する声が寄せられていました。