宝島社は6月11日、『医者が教える 体にいい酒の飲み方』(税別680円)を発売する。

  • 『医者が教える 体にいい酒の飲み方』(税別680円)

    『医者が教える 体にいい酒の飲み方』(税別680円)

同書では、「酒=体に毒」と考えられてきた飲酒について、医師ら7人が最新の学説やデータなどに基づいた「体にいい酒の飲み方」を紹介している。

「酒の飲みすぎが脂肪肝を招く」と言われることもあるが、近年の調査研究では、脂肪肝の本当の原因は「糖質」で、適量のアルコールは脂肪肝や糖尿病の予防・治療に役立つことがわかっているという。お酒がやめられない人は無理に禁酒せず、適量を守りながら毎日飲み続けたほうがむしろ健康的であり、休肝日も必要ないとのこと。

認知症や脳卒中の予防にはビールがよいとも言われている。ビールの原料であるホップには、体内の増えすぎた活性酸素を除去する抗酸化作用や、動脈硬化を予防する効果もあるポリフェノールが含まれている。ホップの苦み成分である「イソアルファ酸」が、脳内の老廃物沈着の抑制や脳内炎症の緩和に作用することで認知機能の改善にもつながるとのこと。

また、お酒を飲みすぎた次の日の朝は、大量の水分と糖質が消費されるため、ご飯などで糖質を補給したほうがよいという。食欲がないので朝食を抜く人もいるが、空腹の状態が続くと胃粘膜がさらに荒れてしまうため、胃粘膜の保護や糖質の補給をするために「デンプン質を含んだじゃがいもを入れた味噌汁」の摂取を推奨している。

そのほか、病気にならない酒の選び方、体にいいつまみの食べ方、二日酔いの治し方など、信頼度の高い情報を網羅した。都市伝説や迷信などを解き明かすトリビア的要素も取り入れている。