ビースタイル メディアが展開する主婦向け求人を多数扱う求人サイト「しゅふJOBパート」はこのほど、「コロナ前後の求職・就業意欲変化」をテーマにアンケート調査を実施、結果を公表した。

同調査は2020年5月15日〜5月19日、求人媒体「しゅふJOB」登録者を対象に、インターネットリサーチ(無記名式)にて実施。有効回答者数は1,000名だった。

  • 求人は「人との接点がどれだけあるかを見る」が36%

「求職中の方にお伺いします。求人を見る際に、いつもより気にしていみているポイントはありますか?(複数回答、n=830)」と聞いた。コロナ前と比べて、求人をいつもより気にして見るポイントは「人との接点がどれだけあるか」と回答した人が36%。次いで「職場でのコロナ対策について記載があるか」が30%だった。

外に出て働くことにやぶさかではないが、子ども・親の感染リスクを考え、対策がなされていてリスクが低い職場で働きたいと考える主婦の思いがうかがえる。

「求職中の方にお伺いします。新型コロナウイルス感染拡大前と後で、お仕事探しに変化はありましたか?(複数回答、n=830)」という問いに対して、自由記述欄を設け聞いてみると、特に回答が多かったのは「面接に進めなくなった」「応募しても連絡がない」だった。

  • 仕事探しの変化は、「意欲が下がった」が38.6%

3、4番目に回答を集めた「今までと違う職種で仕事を探すようになった」「今の仕事で収入が不足しているので副業やダブルワーク先を探すようになった」が続いていることから、仕事は探しているけれども企業側の採用が見通しが立っていないことがわかる。

また、「電車など公共交通機関での通勤を避けて探すようになった」の回答が29.4%。車や自転車、徒歩での通勤ができる近場での仕事を探す主婦が増えているようだ。

「就業中の方にお伺いします。新型コロナウイルス感染拡大防止対策により、お仕事への影響はありましたか?(単一回答、n=658)」との設問に対しては、現在就業中の人からは「休業中で仕事がなくなった」31.2%、次いで「シフトが減った」27.1% となり、収入に大きな影響が出ている。自由記述欄の回答では「内定・入社が取り消しになった」「働き方に影響があった」という回答も見られた。

  • 就業者:「休業中で仕事がなくなった」が31.2%

「就業中の方にお伺いします。現在勤めている職場で、長く仕事を続けようという意欲は高まりましたか? あるいは、就業意欲は低下しましたか?(単一回答、n=584)」と訊ねたところ、就業意欲について約半数の47%が「現在の仕事への就業意欲が低くなった」と回答。自宅待機で先が見えず働く意欲が低下してしまったようだ。対して、就業意欲が高まったと回答した人の自由記述欄を見てみると「今後の説明が十分にされている」「会社からサポートがあった」という回答が多く集まった。

  • 就業者:就業意欲の変化、「低くなった」は47%

なお就業意欲について、自由記述欄に寄せられたフリーコメントの一部は以下のとおり。

■「現在の職場への就業意欲は低くなった」

・「自宅待機が多く、働く意欲が低下している。働き方を変えようと思う」
・「自宅待機中です。辞めてくださいとも言われず、『終息したらまた一緒に仕事ができるのを楽しみにしてます』とメールで言われて、生殺しみたいに感じています。再開は早くても秋以降と思っているので、正直困ります……」
・「現在の仕事は長く続けていたかったが、今回のコロナの影響を大きく受けたことで仕事自体がほぼなくなった。必要のない仕事と言われているようで今後に不安を感じ、就業意欲が減った。会社からは説明不足と感じるが、個人も会社も先が見えず、説明したくともしにくいことも理解している」

■「現在の仕事を長く続けようという意識が高まった」

・「これからより仕事探しが厳しくなると思うので、一箇所に長く勤めたい」
・「コロナ禍で大変な時でも辞めさせられることなく仕事があるのは有難い。在宅勤務になった時、PC関連のアイテムを揃えてくれた会社に感謝しています。同時に不安にならないようにサポートがあった」
・「今やっている仕事が楽しいので、勤務に対する気持ちに変化はありません。会社の代表が社労士であることもあり、従業員に対して決め細やかな対応をされているので、説明は十分に受けていると感じています」