
◆本記事はプロモーションが含まれています。
【この記事のエキスパート】
住生活ジャーナリスト:藤原 千秋
木質プレハブ系大手住宅メーカー営業職出身。
主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆して約20年。企画、広告等多様な業務に携わる。
TBS系『マツコの知らない世界』に1000種類の掃除グッズを試した主婦として出演。
プライベートでは三女の母。
寒い季節に欠かせない寝具の毛布。ニトリや無印、西川などから、あたたかくて肌触りのいい毛布も。素材はウールやコットン、シルク、マイクロファイバー、フリースなどさまざま。ここでは毛布の選び方とおすすめ商品をご紹介。洗濯機で洗えるものや着る毛布、電気毛布など厳選。
素材で肌触りや保温性、手入れのしやすさが違う!
毛布の素材によって肌触りや保温性、手入れのしやすさが異なる理由は、使用される繊維の特性にあります。
例えば、綿は柔らかく通気性がよいですが、保温性は低めです。一方、ウールは保温性が高く、湿気を吸収しても暖かさを保ちますが、手入れが難しいことがあります。ポリエステルやフリースは軽量で保温性が高く、洗濯が簡単ですが、静電気が発生しやすいです。これらの特性が組み合わさることで、毛布の使い心地やメンテナンスのしやすさが決まります。
化学繊維素材|軽量、耐久性が高い、価格が手頃な毛布が多い
まずは、化学繊維である「マイクロファイバー(ポリエステル)」「アクリル」「フリース」について解説いたします。
マイクロファイバー(ポリエステル)|軽量で洗濯後の乾きも早い
マイクロファイバーの毛布は、軽くて薄いのに、あたたかいのが特徴です。高密度の超極細の繊維を使っているため、フィット感もあり、肌触りも抜群! 毛布にくるまって寝たい方におすすめです。また、乾きがよく手軽に活用できるのはうれしいですね。
デメリットには、静電気が起こりやすい、ホコリを吸着しやすくこまめに洗濯する必要がある、高温に弱い点が挙げられます。
<こんな人におすすめ>
・軽い毛布が欲しい人
・肌触りの良い毛布に包まりたい人
・ブランケットとしても使いたい人
アクリル|暖かく、長期間使える耐久性の高さが魅力
アクリルの毛布は、ウールに似た風合いで肌触りがよく、柔らかく暖かい、毛玉ができにくい、耐久性が高く長期間使えるのが特徴です。また、マイクロファイバー同様、速乾性も抜群。
デメリットには、吸湿性が低く蒸れやすい、静電気が発生しやすい点が挙げられます。
<こんな人におすすめ>
・長期間使いたい人
・肌触りのいい毛布がほし人
フリース|お手頃価格で気軽に使える、薄くて軽量
フリースの毛布はポリエステルから作られていて、軽くて薄いのが特徴です。保温性にも優れているので、キャンプなどの屋外や車など、持ち運びしやすく、折り畳むと小さくなるので重宝します。
家での洗濯も可能で乾くのも速いですが、静電気が起きやすいので、柔軟剤を使ったりドライコースで洗うなどしてください。
<こんな人におすすめ>
・軽くて暖かい商品が欲しい人
・ブランケットとしても使いたい人
・持ち運び性も重視したい人
【エキスパートのコメント】
(※)注意:肌触りは商品ごとに変わります
素材ごとの特徴について大まかに解説しましたが、肌触りについては素材だけでなく、ブランド・メーカー、商品によって変わってきます。
ウールや綿はサラっとしている、シルクはなめらか、マイクロファイバーやマイヤー、フリースはふんわりしている、というイメージがありますが、実際は毛の長さや1枚式・2枚式でも変わります。商品情報や口コミも参考も確認して決めるようにしましょう。
天然素材|肌触りがよく保温性・吸湿性・放湿性が高い
天然素材である「ウール」「綿(コットン)」「シルク」「リネン」「カシミヤ・キャメル」について解説いたします。
ウール|保温性と吸湿性が抜群
ウールの毛布は、縮れた繊維が空気をたっぷり含むので、あたたかい状態を長く保ち、吸湿性にすぐれています。肌触りがサラサラしているのも特徴です。
自宅での洗濯が可能なウォッシャブルタイプもありますが、縮んだり固くなってしまうため、ドライクリーニングが必要なものが大半になります。
<こんな人におすすめ>
・暖かさ重視の人
・肌に触れる場合、多少のチクチクは気にならない人
・掛布団や羽毛の上から毛布を掛ける人
綿(コットン)|季節を選ばない、赤ちゃんや小さな子ども用にも
植物性の天然素材で作られ、1年中使えるのがコットン(綿)毛布です。暑い夏には冷房対策として、寒い冬には羽毛布団の上にかければ、暖かい空気を逃さず快適に眠れます。肌触りもよく、汗をかいてもサラッとしているのが特徴です。
ほかの毛布と比べると薄手ですが、自宅での洗濯も可能で、吸湿性と保温性もあるので万能毛布として活躍します。なお、乾燥には時間がかかったり重いといったデメリットがあります。
<こんな人におすすめ>
・静電気を起こしたくない人
・ブランケットとして、季節に関わらず使いたい人
・寝汗を頻繁にかく人
・サラサラとした肌触りが好きな人
シルク|滑らかな手触りと機能性、光沢と高級感もある
滑らかな手触りで選ぶならシルクがおすすめ。保温性と吸湿性と通気性に優れているため、汗をかいてもサラッとした感触は寝心地も抜群。静電気も起こりにくく、ホコリなどが付きにくいといったメリットもあります。重い寝具が苦手な人や冷え性の人は、シルクの毛布を試してみるのをおすすめします。
ただし、シルクは水に弱く、基本的に自宅での洗濯はできないので、クリーニングに出す必要があります。
<こんな人におすすめ>
・滑らかな肌触りが好きな人
・軽くて暖かい毛布が欲しい人
・高級感のある商品が欲しい人
リネン|吸湿性と抗菌性、保温性を求めるならコレ
コットンの約2倍の吸湿性があるリネンは、汗や湿気を素早く吸収して発散してくれるので、夏でも快適に使うことができます。また、繊維の中の空気が熱を保ってくれるため、冬でも活躍してくれたり、抗菌性に優れているのもポイントです。
使いはじめは少し固めな肌触りですが、洗うたびに柔らかくなっていきます。ただ、洗濯後はすぐに干さないとシワになりやすい点は注意が必要です。
<こんな人におすすめ>
・寝汗を頻繁にかく人
・清潔な状態を保ちたい人
・オールシーズン使いたい人
カシミヤ・キャメル|保温性が抜群
キャメルの毛布
ウールの毛布と比べて、吸湿性、放湿性がアップ。肌触りは少しチクチクすることもありますが、お布団のなかはジメジメしないので快適に眠れます。
<こんな人におすすめ>
・吸放湿性に優れた毛布がほしい人
カシミヤの毛布
厳しい気候に耐えられるカシミヤヤギの毛を使用しており、保温性にすぐれています。しなやかで軽く、上品な光沢があるのも魅力です。
<こんな人におすすめ>
・保温性に優れた毛布がほしい人
・軽くて肌触りがいいものがほしい人
タイプ別診断で発見! 自分にぴったりの毛布は?
ひと口に毛布と言っても、その素材やお手入れのしやすさは実にさまざま。自分の目的に合う毛布をしっかり探すことが大事です。
診断チャートで簡単チェック!
上の図があなたにピッタリの毛布を診断するチャートになります。ぜひチェックして長く使える一品を見つけてくださいね。
A:とにかく暖かく過ごせる毛布なら?
寒い冬でも暖かく就寝したいなら、マイクロファイバーやアクリル、カシミヤ、ウールなどの素材が保温性が高い素材として挙げられ、2枚合わせや中綿入りの構造だとより快適に過ごすことができます。
同時に、吸放湿性に優れていたり、自宅の洗濯機で洗えるお手入れのしやすさなども重要です。なお、サイズは掛け布団と同じくらいだと、全身をしっかりと包み込むことができるので、暖かさを逃がすこともありません。
B:肌触りがいい毛布なら?
肌触りがいい毛布なら、カシミヤ、シルク、綿(コットン)、アクリル、マイクロファイバーなどの素材がおすすめ。構造は先ほど同様、2枚合わせや中綿入りがベターです。
また、肌に優しければ敏感肌やアレルギーの方でも安心して使うことができるでしょう。オーガニックコットンやマイクロファイバーがこれに該当します。
C:お手入れがラクな毛布なら?
就寝時に直接肌に触れる毛布は、寝汗や皮脂でどうしても汚れてしまうため、自宅でお手入れできるかどうかが重要です。圧倒的にお手入れが楽なのは洗濯機でそのまま洗うことができる、化学繊維になります。
また、抗菌加工が施されていると、清潔さが長持ちしやすいため、お手入れの頻度を減らしたいなら、必須の加工になります。
D:キャンプやピクニックなどで使うなら?
キャンプやピクニックなどのアウトドア時に毛布を使うなら、マイクロファイバー、アクリルなどの化学繊維で作られた毛布がおすすめ。帰宅したらすぐに洗濯機で洗うことができ、速乾性も高いので手間がかからずにお手入れが可能です。
また、撥水加工が施されていると飲み物などをこぼしてしまっても汚れが付きにくいので、おすすめです。
E:夏でも快適に過ごすなら?
夏でも毛布を使いたいなら綿(コットン)がおすすめ。吸湿性が高く、寝汗をかいても快適に眠ることができます。また、接触冷感だと触るとひんやりと感じたり、抗菌防臭加工されていると清潔に保ってくれるので、汗ばむ夏の季節に大活躍してくれます。
おさえておきたいそのほかの選び方
こちらのポイントもチェック!
上記の診断チャートの補足として、そのほかの毛布の基本的な選び方も見ていきましょう。ポイントは下記です。
厚みが1.7cm以上あると掛け心地がよく、体にフィット
毛布は厚みがあると断熱性が高まります。
軽い方が寝返りが打ちやすかったり、呼吸を妨げることがありません。ただ、すぐズレてしまったりするので、掛け心地を優先するなら身体にフィットしてちょうどいい重さになる、厚さ1.7㎝以上を選ぶといいでしょう。
重さは2kg以下を目安に! 軽いほうが持ち運びやすい
毛布は軽い方が寝返りが打ちやすかったり、呼吸を妨げることがありません。ただ、すぐズレてしまったりするので、1~2㎏を目安にするといいでしょう。
使う場所に合うサイズを選ぶ
毛布を選ぶ際に使う場所に合ったサイズを選ぶことは、快適さと機能性を確保するために重要です。ベッドやソファのサイズに合った毛布を選ぶことで、体全体をしっかりと覆い、保温性を最大限に発揮できます。
また、適切なサイズの毛布は見た目も整い、部屋のインテリアに調和します。さらに、大きすぎる毛布は扱いにくく、小さすぎる毛布は十分な暖かさを提供できません。したがって、使用場所に合ったサイズの毛布を選ぶことは、快適な生活環境を作る上で欠かせません。
+αの機能性をチェック
毛布を選ぶ際に便利な機能として、リバーシブルデザインは、異なる肌触りやデザインを楽しめるため、気分や季節に応じて使い分けができます。次に、静電気防止加工が施されている毛布は、冬場の不快な静電気を軽減します。洗濯機で洗える毛布は、手入れが簡単で清潔を保ちやすいです。
また、抗菌機能がある毛布は、細菌の繁殖を抑え、衛生的な使用が可能です。これらの機能があると、毛布の使い勝手が大幅に向上します。
静電気を防ぐなら、パジャマの素材にも注意!
静電気は異なる素材同士の摩擦で発生しやすいため、毛布とパジャマの素材が適合していないと静電気が起きやすくなります。
例えば、ポリエステル製の毛布と同じくポリエステル製のパジャマを組み合わせると、静電気が発生しやすくなります。綿やシルクなどの天然素材のパジャマを選ぶことで、静電気の発生を抑え、より快適な睡眠環境を作ることができます。
オールシーズン使うなら、コットン製がベター
オールシーズン使う毛布としてコットン製がベターな理由は、その優れた通気性と吸湿性にあります。コットンは夏は涼しく、冬は適度な保温性を提供するため、季節を問わず快適に使用できます。
また、肌触りが柔らかく、敏感肌の方にも適しています。さらに、コットンは洗濯が容易で、耐久性が高いため、頻繁な使用や洗濯にも耐えられます。これらの特性により、コットン製の毛布は一年中快適に使える理想的な選択肢となります。
日本製の毛布なら「Qマーク」を確認
「Qマーク」は、日本毛布工業組合が定めた厳しい品質基準を満たした製品にのみ付与される品質と安全性の保証するマークです。このマークがあることで、毛布が国内で製造され、編立、染色、縫製などの全工程が日本国内で行われていることが保証されます。
また、Qマーク付きの毛布は、耐久性や保温性に優れ、長期間安心して使用できるため、信頼性の高い選択となります。
構造でも暖かさ、肌触り、重さが変わる
毛布の構造は、暖かさや肌触り、重さに大きく影響します。例えば、二重構造の毛布は空気層を作り、保温性が高まります。起毛加工された毛布は、繊維が立ち上がり、柔らかい肌触りと優れた保温性を提供します。
一方、編み方や織り方によっても重さや通気性が変わります。例えば、密に織られた毛布は重くて暖かいですが、通気性が低くなることがあります。これらの構造的な違いが、毛布の使用感や機能性を左右します。
合わせ毛布
合わせ毛布とは、二枚の毛布を重ね合わせた構造の毛布です。これにより、空気層ができて保温性が高まり、寒い季節でも暖かく過ごせます。
また、必要に応じて一枚ずつ使うこともできるため、季節や気温に応じた柔軟な使い方が可能です。これにより、一年を通じて快適に使用できるのが特徴です。
マイヤー毛布・ニューマイヤー毛布
マイヤー毛布
2枚重ねで作られたアクリル毛布です。ふんわりと滑らかで、肌触りの良さが特徴。暖かさはウール素材にも負けないので寒い地域に住んでる方や、重量感がお好みの方におすすめです。一方で、重く厚みがあるので、家での洗濯がしにくい点がデメリットです。
ニューマイヤー毛布
マイヤー毛布と違い、1枚仕立てとなっている毛布です。薄くて軽く、保温性があり、何より、洗濯しても乾くのが速いのが特徴。一方、マイヤーほどの暖かさはないためご注意ください。
えり付き毛布
えり付き毛布とは、毛布の一部が襟のように折り返されているデザインの毛布です。この構造により、首元をしっかりと覆い、暖かさを逃がしにくくします。
また、襟部分があることで毛布がずれにくく、快適な睡眠をサポートします。これにより、寒い季節でも安心して使用できるのが特徴です。
わた入れ毛布
わた入れ毛布とは、毛布の中にわた(中綿)が入っているタイプの毛布です。これにより、通常の毛布よりも保温性が高く、寒い季節に最適です。わたが入っていることで、毛布がふんわりとした感触になり、快適な使用感が得られます。
また、わた入れ毛布は軽量でありながら暖かさを提供するため、重さを感じずに快適に過ごせます。さらに、洗濯機で洗えるタイプも多く、手入れが簡単なのもメリットです。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)