エン・ジャパンはこのほど、「70歳現役社会」に関する調査結果を明らかにした。同調査は4月1日~30日、ミドル世代のための転職サイト『ミドルの転職』を利用する35歳以上のユーザー2,547名を対象にインターネットで実施したもの。
企業による70歳までの就業機会の確保について賛成か尋ねたところ、79%が「賛成」「どちらかと言えば賛成」と回答した。年代が上がるほど、肯定する回答が増える傾向にあることもわかった。
70歳まで働きたいと思うか尋ねると、34%が「思う」、31%が「どちらかといえば思う」と答えた。「(働きたいと)思う」と回答した人を年代別に見ると、50代は43%で、30代(21%)のおよそ2倍だった。
70歳まで「働きたい」「どちらかと言えば働きたい」と回答した人にその理由を聞くと、「定期収入を得られる期間が延びるから」(71%)が最も多かった。次いで「年金だけでは生活できないから」(59%)、「社会参加を継続できるから」(54%)となっている。
一方、「70歳まで働きたいと思わない」「どちらかと言えば思わない」と回答した人の理由としては、「仕事以外のことに時間を使いたいから」(69%)、「ゆっくりしたいから」(53%)が多かった。
70歳現役社会となることは、キャリアプランを見直すきっかけになるか尋ねたところ、68%が「なる」と回答した。
「キャリアプランを見直すきっかけになる」と回答した人に、どのような見直しを検討しているか聞くと、最も多い回答は「経験が活かせる別企業への転職を検討する」(60%)だった。以下、「新しい経験が積める別企業への転職を検討」(45%)、「起業やフリーランスで働くことを検討」(41%)となっている。