新型コロナウィルスの影響で、家で過ごす時間が増え、「せっかくなら家の片づけを頑張ろう!」と思われている方も多いのではないでしょうか。
今回は、今の時期だからこそ意識したい、片づけのポイントをご紹介します。
やる気がわくまでは無理をしない
散らかった部屋の中で、長い時間を過ごすのは気が滅入るもの。
長期間続くとなれば尚更で、「片づけなくちゃ!」と思うのは、ごく自然なことです。
とはいえ、片づけは、体を動かすのはもちろん、要不要の判断など頭もよく使います。
今は、心身ともに疲れが溜まっている時期なので、無理に頑張ろうとするのは禁物です。 少し時間は必要かもしれませんが、今の環境に少しずつ適応できるようになると、気力も湧いてくるはずです。
「片づけなくちゃ!」ではなく、「片づけたい!」。そう思えた時が片づけ時です。
まずは、引き出しなどの小さなところを片づけてみて、負荷のかかり具合を確認してみるのもいいかもしれません。
また、外出を自粛しているとはいえ、テレワークがあったり、休校・休園中の子どものフォローがあったりと、実は時間があるようで意外とないことも。
まとまった時間を取ることが難しい場合、靴下や下着のくたびれ具合をチェックするなど、いつも以上に"小さくはじめる"ことを意識してみましょう。
「イラッ!」とすることから片づけポイントを見つける
「やる気はあるけれど、どこから手をつけたらいいのか分からない」。
そんな時には、日常生活のなかでどんなときに不便や不満を感じるかを思い出してみましょう。
「イラッ!」とするシーンが思い出せたら、そこに片づけポイントがあるかもしれません。
たとえば、
・喉が渇く度に子どもたちに呼ばれる
→コップを子どもの手が届く場所へ収納する
・家族が畳んだ洗濯物をなかなか片づけない
→衣類の収納場所を一カ所にまとめる
・必要な時に取扱説明書がみつからない
→デジタルで管理する
といった具合です。
たとえ小さなスペースでも、日常的に感じている不便や不満を解消できると、片づけの満足度は高くなります。
人も物も集まるダイニングテーブルをスッキリ!
家で過ごす時間が増えた今、ダイニングテーブルは"食事をする"だけではなく、"働く""学ぶ""遊ぶ"といったさまざまな役割を今まで以上に担っているのではないでしょうか。
それに伴って、周辺にはさまざまな役割に付随した物が増えているはずです。
まずはダイニングテーブルの上にあるものを、持ち主別や用途別に分けて、どんな物が集まってきているのかを観察してみましょう。
使用頻度が高い物は、収納場所に毎回戻すのハードルが高くなります。"まとめる"ことで、雑多な印象を避けることを意識する方が、家族みんなで取り組みやすいはずです。
自宅に余っている収納用品があれば、1人に1つずつボックスを用意して、ダイニングテーブルの近くに一時置き場を確保するのも一案です。
冷蔵庫を整理して家事の負担を減らす
自宅での食事回数が増えたことで、購入する食材の量も増え、管理も大変になっていませんか。
よく使う食材は、置き場所を決めておけば、買い出し前に冷蔵庫を開くだけで簡単に在庫チェックができ、買い忘れも防げます。
野菜室や冷凍庫は、ついつい食材を積み重ねてしまいがちです。下からしなびた野菜を見つけてガッカリしないためにも、収納グッズを活用し、なるべく立てて入れるようにします。
冷蔵庫にあるものや早く食べてしまいたいものはメモを書いておくと、食材を無駄にせずに、献立を立てるときにもスムーズです。
冷蔵庫の整理は、「パッと見て一目でわかる」というのが、手間を省くためにも、食材を無駄にしないためにも大切です。
また子ども用の飲みものやヨーグルトなどは、子どもが自分で取れるように、冷蔵庫の下の段にまとめて置いておくのもいいですね。
冷蔵庫を少し意識して整理することで、家事の負担を減らすことができます。
小さくても自分だけの空間でリフレッシュを
自分の部屋を持つことは難しくても、自分だけの空間を確保したいものです。
そんな空間を確保するための片づけであれば、一気にやる気もアップするかもしれません。
筆者の場合、外出自粛の生活になった今は、子ども部屋の一角を間借りして、キャンプ用のテーブルを置き、自分だけの空間にしています。
1人の時間を確保することは難しくても、少し家族と物理的に離れたスペースを確保できれば、気持ちに余裕が持てるのではないでしょうか。
思考をやわらかくすることで、クローゼットの一角やベランダなど、思いがけない場所が自分だけのお気に入りの空間になるかもしれません。
できないことに目がいきがちない今だからこそ、小さな「できた!」を積み重ねられる片づけは、毎日の閉塞感を減らす効果も期待できます。
ぜひ、小さく始めてみてくださいね!