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【この記事のエキスパート】
文具研究家:秋月 千津子
文具研究家、ISOT (国際文具・紙製品展。国内外のメーカーが集う日本最大級の「文具PR商談会」)PRサポーター、「文房具カフェ」会員。
文具についての情報をさまざまなメディアで発信中。
得意ジャンルはノートなどの紙類、ボールペン。
オフィスや文房具屋に必ず置いてあるような定番文具を好む。
推しメーカーは三菱鉛筆、リヒトラブ、クルーシャル。
資料をまとめるのに欠かせないペーパークリップ。最近はユニークな商品も多数販売されています。この記事では、紙・マグネット製、跡がつかないタイプなどおすすめの商品と選び方をご紹介。使いやすいノーマルなクリップはもちろん、キャラクターや動物などのかわいいペーパークリップセレクトしています。
目的に合わせて選ぼう
ペーパークリップのタイプって?
小さいのに何枚もの書類をまとめてくれるパワフルなペーパークリップは、大きく分けると3つのタイプがあります。
形やデザインはさまざまで、使用用途や書類の厚み、種類などによって適しているタイプが異なります。ここではまず、ペーパークリップのタイプから紹介します。
①ゼムクリップ|少量の書類をまとめる
オフィスや学校など、一般的によく使用されているのが「ゼムクリップ」。鋼をぐるぐると縦長に巻いたような形で、リーズナブルでしっかり書類をまとめられます。従来はシンプルなクリップでしたが、近年は鮮やかなカラーやかわいいキャラクターがついていたりと、デザイン性にもすぐれています。
ゼムクリップは少量の書類をまとめるのに適しています。主流は比較的丈夫な鉄製ですが、サビずに軽くてカラフルなプラスチック製、そのままシュレッダーにかけられたりゴミ箱に入れられる紙製もあります。
②バインダークリップ|分厚い書類をまとめる
分厚い書類をまとめて挟める「バインダークリップ」。書類を両サイドからはさみ込む形状で、バネを操作するつまみ部分がついています。また、バインダークリップは「ダブルクリップ」と「目玉クリップ・山型クリップ」に分けられます。
ダブルクリップ
書類をはさんだ後に、つまみ部分を折り返せる特徴を持つのが「ダブルクリップ」です。しっかりはさめる、つまみ部分がたためる、書類を重ねやすい、壊れにくいというメリットがあります。
一方、書類に跡が残りやすい、クリップを開くときに力がいるといったデメリットもあります。スチール製のものが一般的です。
目玉・山型クリップ
「目玉クリップ」や「山型クリップ」は形状が似ていて、どちらもつまみ部分を押して開閉し、書類をはさみこむタイプです。目玉クリップは持ち手が目玉のような形状、山型クリップは山のような形状になっています。
つまみ部分がたためないので、書類を重ねたり持ち運ぶときに少し邪魔に感じることがありますが、クリップの幅が広く書類をはさみ込む力が強いのがメリット。
③パワークリップ|しっかり挟める
ゼムクリップよりも書類をまとめて留めておく力が強く、バインダークリップよりもコンパクトな、いいとこどりの「パワークリップ」。つまみ部分がないことでほかの書類との引っかかりが少なく、見た目がすっきりして書類を読む邪魔になりにくいのが特徴です。
パワークリップの4タイプをそれぞれご紹介します。
スーパークリップ
はさむ力が強く、スリムに書類を収納できる「スーパークリップ」。手で差し込むだけでカンタンに使用でき、書類に跡が残りづらいことがメリットです。
書類の枚数が多すぎるとクリップが変形してしまう場合があるので、適切な量を調べてから使用しましょう。
ガチャック
パワークリップの代表的な商品といえば「ガチャック」。リーズナブルな価格で購入できるので、事務用品で利用している人も多いのではないでしょうか。書類に穴を開けることもなく何度も再利用できるので、コスパもいい商品です。
コンパクトなので書類を重ねる場合でも利用しやすいですが、クリップをはさむときに専用の器具が必要なので注意しましょう。
スライドクリップ
クリップを上下にスライドさせて装着する「スライドクリップ」。ガチャックのように専用器具を使わずに何度でもカンタンに着脱できます。
コンパクトでつまみがないので、書類を重ねたり持ち運びするのにも便利です。なかには塩や砂糖など袋口の仮止めに使う人もいます。
グイクリップ
「グイクリップ」は名前のとおりグイっと紙に差し込んで使うクリップで、片手でカンタンに使用できるのがメリット。書類の枚数が少ない場合でもしっかりはさんでくれます。もちろん繰り返し使用可です。
ただし、跡が残りやすいので、メモ用紙などで一度使いかたを確認してから使用するといいでしょう。
サイズやデザイン、素材も重要!
ペーパークリップの選び方
使いたいペーパークリップのタイプが決まったら、つぎはサイズや素材、デザインを確認しましょう。使用用途に合わせたタイプを選ぶのも大切ですが、それぞれ耐久性やはさむ枚数などが変わってきます。ここからは、ペーパークリップを購入する前に確認すべきポイントを3つ紹介します。
【1】サイズ
【2】素材
【3】カラーやデザイン
上記のポイントをおさえることで、より具体的に書類をまとめるのに便利なペーパーグリップを知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】サイズで選ぶ
市場に多く出回っているゼムクリップは、長さ23mmほどの小さいサイズから50mmほどの大きいサイズまで幅広いサイズが展開されています。
また、少量の書類をまとめるのにはゼムクリップ、大量の書類をまとめるのにはダブルクリップや目玉クリップというように、書類の厚さに合わせた適切なタイプ選びも重要です。対応枚数が表記されているペーパークリップもあるので、購入前に事前に確認しましょう。
【2】素材で選ぶ
ペーパークリップの素材には大きく分けて4タイプあります。目的に応じて適した素材を選びましょう。
●金属製…耐久性が高くて丈夫。しっかりはさめるが書類に跡がつきやすい。
●紙製…軽くて使いやすい。シュレッダーにもかけられる。
●プラスチック製…軽さと耐久性がある。デザインも豊富。
●シリコン製…磁石を使ってはさむタイプ。耐久性があって軽く、跡も残りにくい。
【3】お気に入りのカラーやデザインで選ぶ
タイプや素材がさまざまであるように、デザインやカラーの種類も豊富です。色が加わるだけで書類を分野ごとにまとめやすくなったり、科目ごとにプリントを分けたりと整理もしやすくなるでしょう。
また、メッセージつきのものやかわいいキャラクターデザインは、自分のデスクや自宅で使う書類などに使用すれば心が和むきっかけにもなります。用途に合わせてデザインを変えても楽しめるでしょう。
文具研究科がアドバイス
目的に合わせて選ぶことが大切
【エキスパートのコメント】
オフィスや学校で、使う機会が多い文房具「ペーパークリップ」。選ぶポイントは、何に使うのかという「目的」を絞ることです。
仕事でたくさん使うならシンプルで邪魔にならないものを、使い終わってすぐ捨てるなら処分がカンタンな紙製を、何度も使うなら頑丈で取り外しやすいものを、親しい人に渡すなら遊び心のあるものを、というように目的別に選びましょう。