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【この記事のエキスパート】
住まいづくりナビゲーター/一級建築士・インテリアコーディネーター:神村 さゆり
住宅メーカー、ゼネコン設計部、設計事務所等で約300棟の新築設計実績と現場代理人女性としては希少な現場監督経験を生かしリフォーム物件も約70棟手がける。
住宅や暮らし方、環境整備をテーマに、これまで一般企業研修・公的機関・学校等にて講師としてこれまで述べ5000人以上を指導。
整理収納アドバイザー、ルームスタイリスト資格認定講師として800名余の資格者を認定。また資格試験対策として二級建築士やインテリアコーディネーターの受験指導も行っている。手描き図面やイラストでのプレゼンにも定評があり、多くの文具を試してきた。
多趣味が高じて醗酵教室や手抜き家事教室を開催し好評を得ている。
子ども3人。A型・獅子座
この記事では、ハーバリウムの基礎知識やプレゼントの種類、そして、プレゼントにおすすめのハーバリウムを紹介。オーソドックスなインテリアや手軽に贈れるアロマディフューザー、ボールペン、親子で楽しめる手作りキットなどを紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
そもそも、ハーバリウムとは?
ハーバリウムとは、ガラスやボトルなどに花や植物を入れてオイル漬けした植物標本のこと。
ドライフラワーやプリザーブドフラワーなどを入れるのが一般的で、お手入れをしなくてもお花のみずみずしさを保てるインテリアとして知られています。一方で、手作りなどでは、生花を入れると花の水分量が多いため、カビや雑菌が繁殖しやすいので注意が必要です。
もともとは研究で植物を長期保存する目的で生まれましたが、その可愛くおしゃれな見た目から、インテリアフラワーとして徐々に人気になりました。
2018年頃に流行。現在はひとつのジャンルとして確立
ハーバリウムのブームが起こったのは2018年のこと。InstagramやTwitterなど、SNSを中心に話題となりました。
現在では、そのブームも下火になり、全盛期と比べると、普段使いやプレゼントとして選ばれる機会も減っています。しかし、根強いファン、さらにはハンドメイドを楽しむ層も多いため、細く長い人気があります。
「ハーバリウム」というジャンルのひとつとして確立されています。
現在では、インテリアとしてだけでなく、恋人や家族に贈るプレゼント、親子で楽しめる手作りキットまで、さまざまな楽しみ方があります。
とくに、母の日のプレゼントとして人気
SNSやさまざまなWebサイトなどを見ると、ハーバリウムのプレゼントは、どちらかと母の日など、お花を贈る機会が多いイベントで選ばれることが多いです。「お花を長く楽しんで欲しい」という思いで贈る人が多いからかもしれませんね。
一方で、恋人や友人へのプレゼントでは、あまり人気がありません。「置き場所に困る」「使い道に困る」といった声もありましたので、恋人や友人へのプレゼントでは、避けるか、アロマのような消耗品を選ぶのが無難かもしれません。
ハーバリウムの寿命・期間
ハーバリウムの寿命は、お花の状態や使用されているオイルの品質によって変わりますが、短いもので3ヶ月、長いもので1年ほどになります。
しかし、上記はあくまで目安で、そもそもハーバリウムに明確な寿命があるわけではなく、「観賞用として楽しめるか」がポイントになります。
詳しく解説すると、ハーバリウムのお花は、紫外線に当たるたびに、徐庶に色が抜け、退色していきます。そのため、紫外線に当てなければ保持期間は長くなります。また、手作りで起きがちですが、ボトル内のオイルが足りず、お花に浸らないため、カビが生えてしまうこともあります。その場合は、寿命が短くなります。
日差しに当てると、魅惑的な美しさのあるハーバリウムですが、定期的に「中のお花が退色・劣化していないか」「オイルの色が変わっていないか」などをチェックするようにしましょう。
贈る際は、捨てる時のことも考えよう
前述しましたが、ハーバリウムには寿命があります。そのため、プレゼントする際は、相手が捨てるときのことも考えて贈れるとベスト。
正直、ハーバリウムを捨てるのは面倒です。シリコンオイル・ミネラルオイルによって捨て方は変わりますので、下記をご覧ください。
▼シリコンオイルの場合・・・燃えるゴミでOK
(1)ビニール、新聞紙 or 古いタオル or キッチンペーパーを用意
(2)ビニールに新聞紙 or 古いタオル or キッチンペーパーを広げ、オイルを吸収させる
(3)オイルがこぼれないように口を縛って捨てる
▼ミネラルオイルの場合・・・通常のゴミ出しNG
ミネラルオイルは危険物に指定されているため、産業廃棄物処理業者に連絡を取り、処分を依頼する。
捨て方については、各商品ごとに違いはありますが、やはり一番ラクなのは可燃ゴミでいつも通り廃棄できるものです。プレゼントする際は、贈りたいという気持ちと共に、捨てる時の気遣いもぜひ贈ってみてください。
ハーバリウムの種類
インテリアが一般的なハーバリウムですが、現在ではさまざまなアイテムがありますので、一つひとつ紹介していきます。それぞれのプレゼントの用途も解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
インテリア
一番オーソドックスなのが、インテリアとして使用されるハーバリウムです。
ガラスやボトルなどに入れられたタイプ、シリコン樹脂を使用したタイプまで、さまざまな形があります。光がボトルに当たると、中のオイルに反射してキラキラと光り、花の美しさをより一層楽しめます。
▼おすすめなプレゼントの用途
・母の日、父の日、敬老の日、勤労感謝の日などの記念日
・お花の美しさを長く楽しんで欲しい場合
など
▼贈る際のポイント
お母様、お父様、お祖母様、お祖父様、ご親戚の方など、感謝や敬意をお花のプレゼントで贈るシーンなどにおすすめ!
アロマディフューザー
フレグランスオイルが含まれた、アロマタイプのハーバリウム。
見た目だけでなく、香りも発するため、お部屋のおしゃれな香り付けとして人気です。
ボトルが密閉されたインテリアとは違い、フレグランス用に穴が空いているため、倒れた時にオイルがこぼれてしまうのだけご注意ください。
▼おすすめなプレゼントの用途
・友人への手軽な消耗品のプレゼント
・数種類の日用品をプレゼントする際の選択肢のひとつとして
など
▼贈る際のポイント
アロマディフューザーは消耗品であるため、気を遣う必要がないプレゼントとしておすすめ!香りは好みがはっきりと出やすい部分ですので、プレゼントする場合は、必ず相手の好みを聞いておきましょう。
ボールペン
ボールペンの持ち手部分をハーバリウムにしたタイプ。
可愛らしく、プレゼントする場合でも手軽なため、人気のあるハーバリウムのひとつです。また、持ち手部分が空洞になっている、ハンドメイド向けのボールペンも販売されており、DIYが趣味の方にも人気です。
▼おすすめなプレゼントの用途
・普段使いできるちょっとしたプレゼント
・小学生・中学生のお子さんへの文房具のプレゼント
など
▼贈る際のポイント
記念日などにメインのプレゼントとして贈るのではなく、普段使い用の”ちょっとしたプレゼント”として贈りましょう!
アクセサリー・ジュエリー
アクセサリーやキーホルダー、ジュエリーのタイプのハーバリウムもあります。こちらは、厳密にはレジンで固められた“ハーバリウム風”の商品がほとんどです。
多くはミニチュアを模した商品が多く、造花が使われているものが多いですが、小さいお花が使われた商品もあり、可愛らしい見た目が印象的です。展開商品の種類も多く、ハンドメイドのピアスやネックレス、ミニボトルを使用したキーホルダー・ペンダントなどが人気です。
▼おすすめなプレゼントの用途
・小学生・中学生のお子さんへのプレゼント
・ハンドメイドで一緒に楽しむためのプレゼント
・キーホルダーとして手軽に使えるちょっとしたプレゼント
など
▼贈る際のポイント
小〜中学生など、おしゃれに気が向き始めたお子様向けのプレゼントにおすすめ!
手作りキット
ハーバリウムをハンドメイドできるタイプ。
道具や材料が一式揃っているため、手軽に楽しくハーバリウムを作ることができます。個人の趣味として、親子で楽しむためなど、こちらも人気があります。
しかし、商品によっては、ピンセットといった「あると便利なアイテム」が付属していない場合もあるので、購入前に確認しましょう。
▼おすすめなプレゼントの用途
・DIYが好きな親子に向けたプレゼント
・家族でハンドメイドを楽しみたい場合
など
▼贈る際のポイント
モノを贈るというよりも、体験を贈りたいという場合にピッタリ!手作りを趣味にしている親子におすすめです。
ハーバリウムの選び方
それでは、ハーバリウムの基本的な選び方を見ていきましょう。
【1】使用される花の種類と印象
【2】ボトルの形状
【3】サイズ
【4】季節感・シーズナル性
上記のポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】使用される花の種類と印象をチェック
ハーバリウムは、中で使用されているお花によっては、印象が大きく変わり、選ぶのも楽しくなります。
例えば、
かすみ草などの小花は、ナチュラルで繊細な雰囲気があり、空間が一気に華やぎます。
ハーブやベリーなどのグリーン系の植物は、ナチュラルな印象になり、北欧インテリアなどと相性抜群です。
バラなどの大振りの花、花束のようにアレンジされたハーバリウムは、豪華で華やかなイメージを演出します。
使用されているプリザーブドフラワー・ドライフラワーの種類やカラー展開によって大きく印象が変わりますので、ぜひさまざまな種類の商品を見てみてくださいね。
(★)ポイント:色が与えるイメージも確認しよう!
色が人に与える影響はとても大きいもの。たとえば青は空や海に通じる色で、気持ちを落ち着かせてくれます。
緑は自然界の色、黄色は光に通じ希望や幸福感、赤は生きる情熱、ピンクは幸福感、オレンジは明るくてヘルシーなイメージ、紫は高貴さや神秘といったイメージです。色の意味やイメージを参考にしてハーバリウムを選んでみましょう。
【2】ボトルの形状をチェック
ハーバリウムのボトルには、さまざまな形状が使用されています。細長いスリムタイプはスタイリッシュな印象を、四角形は安定感を、円形は女性らしくやわらかい印象を与えます。
形によって人に与えるイメージが変わるので、部屋の雰囲気などに合わせて選んでみてください。
【3】サイズをチェック
サイズも視覚に与える影響が大きいのでよくチェック。お店のディスプレイであれば、豪華で大きなサイズがふさわしいでしょう。スリムなタイプは、複数並べることで華やぎを増すことができます。
玄関やディスプレイの横、窓のそばや飾り棚など、飾る場所のスペースとハーバリウムのサイズの相性も大切です。飾ったときに空間に少し余裕があったほうが、圧迫感がなくスッキリ飾れます。
また、アクセサリーやジュエリーなどでは、手のひらサイズの小さいものが多くあります。
【4】季節感・シーズナル性をチェック
ハーバリウムを使って、季節感を演出することもできます。桜やあじさい、紅葉したモミジの葉、ひまわり、クリスマスローズを使ったハーバリウムを探してみましょう。
クリスマスシーズンには、プリザーブドヒムロスギ、木の実やシナモンスティックなどの組み合わせも登場します。水引をあしらった松やペッパーベリー入りハーバリウムは、お正月にピッタリです。
エキスパートのアドバイス
【エキスパートのコメント】
花の色だけでなく瓶の形も選定のポイントに
オイルに浸すことで花を長持ちさせる技術がハーバリウムです。自作を楽しむ方も多いですが、本職の作品はため息が出るほど美しいですね。
花の色のほかにも瓶の形でも雰囲気が一気に変わるので、選ぶときは全体のバランスを見ましょう。
花はプリザーブドフラワーなどを使いますが、それでもやはり生の花ですから次第に色落ちしてきます。直射日光は避けて楽しんでください。