マイナビは4月6日、「マイナビ 2021年卒大学生活動実態調査(3月)」の結果を発表した。調査は3月25日~31日、2021年3月卒業見込みの大学3年生、および大学院1年生5,643名(男性1,958名、女性3,685名)を対象にインターネットで行われた。

  • 内々定率 経年比較

    内々定率 経年比較

2021年卒大学生・大学院生の3月末時点の内々定率は20.5%(前年同月比7.8pt増)と、広報活動が3月スタートになった2016年卒以降の過去6年間で最高となった。

内々定保有者の平均内々定保有社数は、前年同月比0.1pt増の1.4社。活動を継続する学生(未内々定者+内々定を保有したまま活動を継続する学生)の割合は94.5%だった。

次に、新型コロナウイルスが就職活動に及ぼす影響について調査を実施した。その結果、十分な機会が奪われていると感じる就職活動は、企業との「対面接触」(69.1%)が非常に多く、次いで「就職活動スケジュールの把握」(41.8%)、「企業研究」(40.7%)、「企業担当者との面談(対面)」(40.6%)と続いた。

  • 就職活動に関わる新型コロナウイルスの企業対応のうち、企業の印象が良くなる対応

    就職活動に関わる新型コロナウイルスの企業対応のうち、企業の印象が良くなる対応

そこで、就職活動に関わる新型コロナウイルスの企業対応のうち、良い印象を受けた対応を聞いたところ、「WEB上での会社説明会(セミナー)の場が用意されている」(71.7%)が7割を超えトップに。学生からは、WEBセミナーの良い点として「感染予防」や「時間・交通費の短縮」などがあがった一方、課題点としては、「質疑応答がしにくいため、後日まで回答を受け付けてほしい」、「直前の告知ではスケジュール管理がしにくいため、早めに実施予定が知りたい」といった意見が寄せられた。

そのほか、「エントリー期間が限定されていない(通年採用である)」(42.7%)や、「(面接等)採用選考の開始時期が6/1以降に設定されている」(30.6%)といったスケジュール関連の項目も高かったことから、学生は選考期間の柔軟な対応を望んでいることが分かった。