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【この記事のエキスパート】
料理ライター:山田 由紀子
栄養・健康関連のコラム執筆やレシピ作成、栄養監修、食生活アドバイスなどを中心に活動するフリーランス管理栄養士。
短大卒業後、栄養士として給食会社で社員食堂や寮の献立作成、給食管理を行う。その後、病院で栄養管理、栄養指導、調理などの業務に従事。在職中に管理栄養士免許を取得。
出産を機にフリーに転向し、保健センターなどで栄養指導・食事相談を行うほか、料理教室や発酵食づくりのワークショップを主催。
豆類を茹でて蜜や砂糖などで煮詰め、砂糖をまぶして乾燥させたお菓子「甘納豆」。濃厚な豆の甘みを感じられるお茶請けとしても、昔から親しまれています。この記事では、甘納豆の選び方の説明とおすすめ商品を厳選。老舗の名店など有名店の商品も紹介しています。
甘納豆とは? どんな魅力があるの?
江戸後期に生み出された甘納豆は、蜜漬け菓子のひとつです。日持ちする豆の蜜漬けは、冷蔵庫のなかった時代に喜ばれ、甘納豆が全国に広がりました。
豆は、食物繊維が豊富で、低脂肪・高タンパクな高い栄養価をほこる食品です。現在でも、甘納豆を使った赤飯のレシピや、栄養価の高さからダイエット法も紹介されるなど、人気の高い和菓子。豆の風味とやさしい甘みを気軽につまんで食べられるので、お茶請けにもぴったりですよ。
【エキスパートのコメント】
甘納豆は、昔ながらの素朴な甘いおやつですが、近年の糖質制限ブームで敬遠する方も多いかもしれません。もちろん食べ過ぎはよくありませんが、疲れたときに少しつまむと、やさしい甘みで心とからだが癒されます。
さらに、甘納豆の豆類は、たんぱく質、ビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素も豊富です。豆のほかに、栗やトマトなどもあり、それぞれ食べ比べてみるのも楽しいですね。
甘納豆の選び方
小腹が空いたときに気軽に食べられる「甘納豆」。甘いおやつとしてお茶請けとしてはもちろん、手土産としてもぴったりです。甘いだけではなく、食物繊維やビタミンCなどの成分が豊富に含まれてるのもうれしいポイントです。
この記事では、甘納豆の選び方をご紹介します。料理ライター・山田由紀子さんのアドバイスも紹介していますので、豆の種類や特徴もチェックし、ぜひ甘納豆選びの参考にしてください。
ポイントは下記。
【1】豆の種類で選ぶ
【2】甘納豆の有名店から選ぶ
上記のポイントを押さえることで、より欲しい商品をみつけることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】豆の種類で選ぶ
ここでは、色形や食感もさまざまな甘納豆に使われる豆についてご紹介します。
甘納豆の定番と言えば「大納言あずき」
ほかの小豆(あずき)とは別格の、粒がもっとも大きな品種が「大納言」です。皮も丈夫で切れにくくツヤもあり、煮崩れもしません。見た目だけでなく、味と香りがとてもすぐれた品種。
外皮そのものの味が濃厚で、炊き上げると香りの高い良質なあんこになります。特徴を活かした甘納豆は赤飯などにも使われています。
鉄分が豊富で高級とされる「花豆」
英語圏では「ランナービーン」「フラワービーン」と呼ばれている花豆。きわめて大粒な花豆は、べにばないんげんのことを指し、大きな花を咲かせることで知られています。
「紫花豆」と「白花豆」の2種類があり、ゆでるとホクホクした食感を楽しめます。紫花豆は、独特の風味がありますが、白花豆のほうがクセがなく豆きんとんに使われることも。両方とも甘納豆や煮豆にぴったりです。
見た目も美しい「青えんどう豆」
えんどう豆は、「赤えんどう」と「青えんどう」の2種類があります。青えんどうは、グリーンピースのこと。さやえんどう、スナップエンドウのほか、豆苗も青えんどうです。煮豆、甘納豆のうぐいす豆、うぐいすあん、フライビーンズ、炒り豆としてなじみの深い豆です。
赤えんどうは、ゆでると黒くなり、豆大福やみつ豆に使われています。
クセのない上品な味わいの「白いんげん豆」
大福豆(おおふくまめ)、斗六豆(とうろくまめ)や十六寸(とろくすん)は、同じ豆のことを指していて、へその部分までが真っ白ないんげん豆のこと。大粒でその美しい姿から、高級品として知られています。
やわらかく風味がふわっと口に広がるので、甘納豆はもちろん、煮豆や和菓子、高級白あんの材料や、正月用の豆きんとんとしても使われるので、食べたことのある人も多いはずです。
ツヤやかで鮮やかな色が特徴の「金時豆」
金時豆はいんげん豆を代表する豆で、なかでもよく知られている品種が「大正金時」。ツヤやかで鮮やかな赤紫色が目を引くことから、「赤いんげん豆」とも呼ばれています。
海外で見かけるレッドキドニーと品種は同じでも、形や食感は別物。豆そのものに甘みがあるので、煮豆や甘納豆に欠かせない豆です。北海道では、金時豆の甘納豆を使って、お赤飯を炊く習慣があるそうです。
クリーミーな味わいが特徴の「そら豆」
甘納豆に使われている豆の中でもひときわ大きいのが「そら豆」。そら豆を使った甘納豆は、とてもクリーミーで食感もやわらかく食べごたえがあります。1粒でも満足感を得られるくらいです。「お多福」に形が似ていることから「お多福豆」と呼ばれ、福を多く呼ぶ縁起のよい豆ともされています。
また、そら豆には疲労回復効果があるとされるビタミンも豊富に含まれていますので、ぜひ試していただきたい豆のひとつです。
もちもち食感がクセになる「黒豆」
大豆の仲間である黒豆は、大粒で皮がかたいのが特徴。歯ごたえがあり、中身はもちもちしていて食べごたえがあるのも魅力のひとつです。
日本各地でさまざまな種類の黒豆が栽培されていますが、代表的な品種として知られているのが「丹波黒」と「中生光黒」です。
変わり種も選択肢に!
甘納豆には、豆以外のものも多く存在しています。たとえば、栗をまるごと使ったモノや、サツマイモの輪切り、ハスの実など、さまざまな素材が使われます。豆類が苦手な方や、定番の甘納豆には飽きてしまったという方は、ぜひ変わり種の商品を試してみてください。
また、甘納豆を使った加工品もさまざまな商品が販売されています。たとえば、甘納豆を使った赤飯や、抹茶のロールケーキやパウンドケーキなど。こちらも試してみてくださいね。
【2】甘納豆の有名店から選ぶ
甘納豆をギフトとして贈るなら、甘納豆の歴史ある店やメディアで紹介されるなど話題の有名店から選ぶのもひとつの方法です。ここでは、甘納豆の有名店をいくつかピックアップして紹介します。
創業1951年の老舗「銀座鈴屋」
東京・銀座にある甘納豆専門店の「銀座鈴屋」。1951年の創業の歴史ある店です。屋号の「鈴屋」は、澄んだ鈴の音色のように、買い物客の安全と招福の願いをこめてつけられた、というメッセージ性がギフトにぴったりですね。
甘納豆一筋の職人による巧みの技をみがいてきた「銀座鈴屋」の代表銘菓は、栗甘納糖。金柑甘納糖やかぼちゃ甘納糖など、季節の食材を使った季節限定商品もあります。
銀座が本店ですが、ほかに東京駅や新宿、池袋、神奈川県や千葉県、埼玉県や大阪府など、各地に店舗を構えています。
京都生まれの「岡女堂本家」
1855年に、京都本能寺の門前でぜんざい屋を営んでいた初代が、ぜんざいをこがして甘納豆を発見したのが「岡女堂本家」の由緒です。大徳寺納豆にちなんで甘納豆と名づけたそう。京都から神戸を経て、現在では実験工房をかまえていた北海道を拠点にしています。
豆の一大生産地と知られる北海道で、十勝・本別産の豆にこだわり、さらにおいしい甘納豆を提供しています。
かわいいパッケージの「甘納豆かわむら」
2001年、金沢の西茶屋街にオープン。芸妓さんから大切な常連のお客様への「茶屋街のおもたせ」としてはじまった、情報誌でも話題の「甘納豆かわむら」。おいしい甘納豆だけでなく、加賀野菜のひとつ、金時芋の甘納豆仕立てもありますよ。
かわいいイラストをあしらったパッケージは、大切な人に気持ちを伝えるのにぴったりです。干支袋、節分限定パッケージ、合格祈願などから選べます。
創業200年を超える老舗「榮太樓」
甘納豆発祥の店といわれているのが東京・日本橋の「榮太樓」。こちらは創業が200年を超える老舗の甘納豆のお店。
榮太樓の甘納豆は大納言あずきの品種である大角豆(ささげ)を使用しており、この品種のみを使用するといったこだわりを持っています。また縁起のよい豆とされているので、赤飯などにも使われていたそうです。
1926年に京都で創業した「斗六屋」
1926年、京都の祇園・南座前で創業した「斗六屋」。政府関係者、南座出演の役者、観光客に愛されつつも、戦争の影響で閉業。戦後、中京区壬生に移り開業しました。
メディアでも紹介されることの多い「斗六屋」のこだわりは、豆を育てる農家さんと顔の見えるおつきあいをしていること。また食品添加物を使用せず、職人の感性を大切にしながら、育てるように甘納豆をつくることです。
甘納豆専門店と言えば「雪華堂」
甘納豆にこだわった和菓子の老舗、東京赤坂「雪華堂」は明治12年創業で、当時の名家だった金平糖を徳川家に献上した際に「雪の華のようだ」と評価されて名付けられた由緒正しいお店。
こちらの甘納豆の特徴は、数日間かけて豆に蜜をしみ込ませて製造する半生タイプで、食感がしっとりとしていながらもさっぱりと食べれる一品です。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)