ストーンアーティストのAkieさん(@akie2525)がツイッターに投稿した作品に注目が集まっていました。河原などを散策する中で出会った「生き物を感じる石」に筆を入れていく制作スタイルで生まれる作品の数々は、まるでそのように塗られることを運命としてきたかのようにさえ感じさせてくれます。

  • 首を傾けた猫 ※タップで拡大

  • 後ろ姿もころりとして可愛い鳥 ※タップで拡大

投稿を見た読者の皆さんからは、「まるで生きている様な質感です」「なんてかわいらしい……!」「手に載せたら、温もりがありそうに思えます」と称賛する声が多く寄せられていました。

編集部では、Akieさんに作品を作りはじめたきっかけや、大切にしていることなどを伺いました。

――写真を拝見して、その可愛らしさと、時間をかけて見つけた唯一の形の石に筆で彩色するという手法に、とても驚きました。Akieさんがこちらのアート作品をつくりはじめたのは、いつ頃からでしょうか? また作りはじめたきっかけを教えてください

「ストーンアーティストとして活動を始めたのは2010年からなので、今年で10年目に入ります。学生の頃、河原を散策中に何気なく視界に入った石がウサギに見えて持ち帰り、見えたままに筆で彩色したことが、作品を作りはじめたきっかけです。

  • シェパード ※タップで拡大

もともと石と生き物と絵を描くことが大好きでしたが、手のひらの上で好きなものがひとつになった瞬間でした」。

――とても細かい手先の作業が必要かと思います。製作期間としてはどのくらいかかるものなのでしょう?

「制作期間は石によって違うのですが、生き物を感じる石に出会うのが何より難しく、先日のウツボなどはこの10年で初めて出会いました」。

  • ウツボ ※タップで拡大

――10年! ぴったりの石に出会うことも、作品を作る上での喜びのひとつなんですね。Akieさんが思う、ストーンアートの魅力とはどこでしょうか?

「自分より遥か昔から“在って”、自分が消えた後もずっとあり続ける石の長い長い時間を思うとき、そのわずかな重なりの中で出会って生まれる作品は、同じ地球のカケラ同士のコラボレーションだなと感じます。そうして生まれた作品に生き物を感じていただける喜びはかけがえのないものです」。

Akieさんが今回注目されたきかっけのひとつが、現在ツイッターで流行中のハッシュタグ「ツイッターで楽しむ展覧会」。もし気になるかたは、チェックしてみてはいかがでしょうか。