函館市電を運営する函館市企業局交通部は、スマートフォンの画面がきっぷの代わりになる「スマホ乗車券」を期間限定で発売した。
スマホ乗車券の発売は、駅や空港、フェリーターミナルからの二次交通の機能を高め、スムーズに目的地まで移動できる環境整備を目的に、北海道が1月30日から開始したMaaSの実証実験の一環。グーグルマップでの経路検索から、それに適した定額乗車券の購入までを一括してできるサイト「DohNa!!(ドーナ)」を開設し、24時間いつでもスマートフォン上で定額乗車券が購入できるようにする。
函館市電のスマホ乗車券は、市電全線が利用開始から24時間乗り放題の「市電24時間乗車券」(900円)、利用開始日の始発から終電まで乗り放題の「市電1日乗車券」(600円)、利用当日の市電の始発から終電までと函館バスの指定エリアが乗り放題の「市電・函館バス共通1日乗車券」(1,000円)、市電の始発から終電までと函館バスの指定エリアが利用開始日から2日間乗り放題の「市電・函館バス共通2日乗車券」(1,700円)の4種類。「DohNa!!」サイト上で購入し、VISAかMasterのクレジットカードで決済する。
画面上の「利用開始」をタップしてから有効となるので、利用開始日の最初の乗車時に「利用開始」するとよい。購入から3日以内に「利用開始」をタップしない場合は自動的にキャンセルとなり、手数料不要でクレジットカード決済口座に返金される。
北海道が主体となって実施する今回のMaaS実証実験には、道南地域のバス、鉄道、路面電車、フェリーの計11事業者が参画している。2月29日まで実施される予定となっており、3月以降の継続を検討する。