インバスケットはこのほど、「管理職の実態と本音調査2020」の結果を明らかにした。同調査は2019年12月16日~17日、有職者男女509人を対象にインターネットで実施したもの。

  • 管理職になり部下と心の距離が遠くなった気がして、寂しいと感じたことはありますか?

    管理職になり部下と心の距離が遠くなった気がして、寂しいと感じたことはありますか?

管理職になり部下と心の距離が遠くなった気がして、寂しいと感じたことはあるか尋ねたところ、70.7%が「ある」と回答した。

しかし、同期や先輩(後輩)が管理職になり、心の距離が遠くなった気がして、寂しいと感じたことはあるかという問いには、73.5%が「ない」と答えている。管理職の方が一方的に距離を感じているというギャップがあることがわかった。

管理職になりたいと考えていたか聞くと、37.5%が「なりたくなかった」「どちらかというとなりたくなかった」と回答した。

  • 管理職になりたいと考えていましたか?

    管理職になりたいと考えていましたか?

今後のキャリアプランについて尋ねると、「現状維持」(42.7%)が最も多かった。「更なる昇進」(18.3%)、「転職」(16.9%)、「独立・起業」(11.9%)はそれぞれ2割以下で、リスクを避け安定を求める人が多いことがわかった。

  • 今後のキャリアプランを教えてください

    今後のキャリアプランを教えてください

管理職を経験した現在、現状の業務・待遇に満足しているか聞くと、20代は84.7%が「満足している」と答えた。一方、40代・50代は2人に1人が納得していないという結果になっている。

  • 管理職を経験した現在、現状の業務・待遇に満足していますか?

    管理職を経験した現在、現状の業務・待遇に満足していますか?

管理職になりたかった理由を尋ねたところ、20代は「業務の幅を広げる」「裁量ある仕事をしたい」(各34.8%)で最も多かった。30代、40代、50代は「給与アップ」が最も多い(69%、76.8%、80.4%)。60代は、「裁量ある仕事」(71.1%)が多かった。

管理職を経験した現在の不安・不満について聞くと、20代は「部下の育成」(38.5%)、30代は「業務量の増加」(35.7%)、40代は「業務量の増加」「経営者からのプレッシャー」(各45.7%)、50代は「経営者からのプレッシャー」(36.0%)、60代は「経営者からのプレッシャー」(40.8%)が多かった。

理想の管理職はどのような人であるか尋ねたところ、男性・女性とも「適切な判断・対処ができ、頼りがいのある人」(男性38.8%、女性42.2%)が最も多かった。男性の2位は「責任を持ってチームを引っ張ってくれる人」(37.7%)、女性の2位は「分かりやすい指示ができる人」(28.1%)となっている。