日本人材派遣協会はこのほど、現在派遣で働いている人、及び過去3年未満の間に派遣で働いていたことがある人を対象とした「派遣社員WEBアンケート調査」の結果を発表した。調査期間は2019年9月24日~11月22日、有効回答7,026人のうち、現在派遣で働いている4,342人の回答をまとめた。

4年目以降を考えたとき、5割弱が「正社員」希望

  • 4年目以降に希望する働き方(出典:日本人材派遣協会Webサイト)

現在派遣で働いている人のうち、正社員経験者は83.6%。有期労働契約は79.6%で、無期労働契約は前年比1.1ポイント増の15.3%だった。また有期労働契約のうち、現在の派遣会社での通算雇用期間が「1年未満」の人は同1.5ポイント増の43.0%。一方、無期労働契約では、通算雇用期間が「5年以上」の人は同4.5ポイント減の41.1%だった。

全国の時給の平均額は1,421円で、前年より2円増加。派遣就業における主業務経験期間別にみると、3年未満は同1円減、3年以上では同21円増となった。現在働いている人数が最も多いオフィス系業務では、主業務経験3年未満では同33円増、3年以上では同39円増加。なお、東京都・愛知県・大阪府に限ると、時給の平均額は1,578円で、前年より23円増えた。

1年以内を考えたときに希望する働き方を聞くと、「派遣社員(有期+無期)」が37.7%、「正社員(限定正社員含む)」が36.5%と、ほぼ同数。4年目以降を考えたときに希望する働き方は、「派遣社員」は20.8%にとどまり、「正社員」が46.6%を占めた。

派遣先から正社員として直接雇用を打診された場合、「受け入れると思う」と答えた割合は、処遇が上がる条件では74.8%、処遇が変わらない条件では37.9%となった。