久光製薬はこのほど、「2020年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表した。

  • 久光製薬が「2020年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表した

    久光製薬が「2020年2月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」を発表した

2020年2月期第3四半期(2019年3月1日~11月30日)の連結経営成績は、売上高は減収するも、営業利益、経常利益および親会社株主に帰属する四半期純利益はともに増益となった。

売上高は990億7千8百万円で、前年同四半期と比べ3.4%減。医療用医薬品は、日本市場では2019年9月に経皮吸収型パーキンソン病治療剤「ハルロピテープ」の国内製造販売承認を取得し、承認取得時マイルストンを受領したこともあり、前年同四半期と比べ0.2%の増収だった。一方で海外市場では、米国で後発品の影響を受けたことなどの理由で、前年同四半期比14.8%の減収となった。

一般用医薬品事業では、日本市場では依然として厳しい販売競争が続いている。さらに出荷時期が早まった影響で「アレグラFX」の当期売り上げが減少した影響もあり、前年同四半期比6.6%の減収となった。海外市場は、米国で順調に売り上げを伸ばしていることもあり、前年同四半期と比べ2.6%の増収となった。

営業利益は、184億1千7百万円で、前年同四半期と比べ15.4%増となった。その主な要因として、売上原価率の改善に加え、販売費および一般管理費が減少したことを挙げている。販売費および一般管理費は、 減価償却費および研究開発費などの減少により461億6百万円(前年同四半期比4.9%減)だった。

経常利益は、199億1千7百万円で、前年同四半期と比べると14.4%増だった。主な要因は、営業利益の増加によるものだという。