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【この記事のエキスパート】
J.S.A.ワインエキスパート・エクセレンス:太田 百合子
ワインエキスパート・エクセレンス、チーズプロフェッショナル、野菜ソムリエPro.など食に関する資格を多数取得。
料理教室主宰の他、自治体様や企業様のレシピ開発、ワイン&フードライターとして活動中。
日本ソムリエ協会主催「J.S.A.ワイン検定」ではご家庭でワインを楽しむための基礎的な知識を伝えている。
東京ウイスキー&スピリッツコンペティション(TWSC)2022 公式審査員
本記事では、フルボディの赤ワインの選び方とおすすめをご紹介。料理にあわせやすいもの、お手軽価格で購入できるおいしいワインをピックアップしているので、ぜひ参考にしてくださいね。
フルボディワインの特徴
白ワインは辛口と甘口に分かれますが、赤ワインはほとんどが辛口です。そのため、赤ワインの味わいはとても深くフルボディ・ライトボディ・ミディアムボディの3種類にわかれます。
フルボディとは、口にしたときに濃くて、渋みが強いなどの印象を持つ赤ワインのこと。ほかの種類よりも香りが豊かでアルコール度数も高めです。一般的には、13%~14%程度のものがおおいので、お酒が苦手な方は気を付けましょう。
フルボディ・ミディアムボディ・ライトボディの違い
フルボディは「重い」ワインとも言われており、渋みが強く、味や香りが濃厚で色も濃いのが特徴的な赤ワインです。ライトボディは口あたりが軽くて飲みやすいワインなので、初心者の方におすすめ。色は薄く、渋みも少なめな「軽い」赤ワインです。
ミディアムボディは、フルボディとライトボディの中間に位置する赤ワインで、渋み・香り・酸味などのバランスがよいものが多いです。それぞれの違いをチェックして、自分に合った赤ワインを見つけてみてくださいね。
ワインエキスパートに聞いた!
フルボディワインの選び方
日本ソムリエ協会認定ワインエキスパートの太田百合子さんに、フルボディワインを選ぶときのポイントを教えてもらいました。
ワインの生産地で選ぶ
世界中で作られているフルボディワイン。産地により味わいや価格帯もさまざまです。ワインの奥深さを楽しむなら、名産地のフルボディワインを選んでみましょう。
名産地が多い「旧世界」
旧世界のワインというと、フランスやイタリアのような、ヨーロッパで伝統的にワインを生産している国のワインです。旧世界のワインには、ブレンドワインが多いという特徴もあります。
フランス ボルドーの「カベルネ・ソーヴィニヨン」、コート・デュ・ローヌの「シラー」は、フルボディのワインの有名産地として知られています。
リーズナブルな価格の「新世界」
旧世界のワイン以外に、チリ、アルゼンチン、アメリカ(カリフォルニア)、オーストラリアなど新世界(ワイン生産の歴史が新しい国)にもおいしいフルボディワインはたくさんあります。
旧世界のワインと比べて、はじめての方にも飲みやすく価格がリーズナブルという特徴があります。
ブドウ品種で選ぶ
続いて、ワインに使われているブドウの品種もチェックしましょう。
フルボディのワインには、フランス ボルドーの「カベルネ・ソーヴィニヨン」、コート・デュ・ローヌの「シラー」、アルゼンチンの代表的品種「マルベック」などがあります。
力強い味わいの「カベルネ・ソーヴィニヨン」
カベルネ・ソーヴィニヨンは、いろいろなワインの生産地で栽培されており、フルボディのワインには欠かせないブドウ品種です。
豊かなタンニンと高い酸味、しっかりとした強いアロマを持ち、アルコールも高くなります。渋みの強く濃厚なフルボディのワインを探している方にぴったりです。
飲みやすさが特徴「メルロー」
穏やかなタンニンと熟したプラムやブルーベリーの香りが特徴のメルロー。深みのある色合いと、きめのこまかいタンニンがあるので、口あたりがよく、まろやかな味わいのワインになります。
カベルネ・ソーヴィニヨンよりも渋みが少なくなめらかなので、飲みやすいフルボディのワインを探している方にも向いているでしょう。
スパイシーな香りの「シラー」
上質なシラーや、アルゼンチンのマルベックもフルボディのワインとして人気があります。
ブラックベリーや黒こしょうといったインパクトのある香りがシラーの特徴。豊かなタンニンによるジューシーな味わいも魅力です。
力強さと気品を合わせもっているため、パンチのあるフルボディのワインを飲みたいというときにも適しています。
迷ったときには「ブレンド」
迷ったときには、いろいろな品種が使われている「ブレンド」を選んでみましょう。ワインに使われているブドウの品種にはそれぞれに特徴がありますが、ブレンドを選べばバランスのとれた味わいが楽しめるので、フルボディワインの初心者にも向いています。
作り手も味わいにこだわってブレンドしているため、好みに合うワインも見つかりやすいでしょう。
ヴィンテージワインから選ぶ
「ヴィンテージ」というと価格の高いワインというイメージもありますが、ヴィンテージとは、ワインをつくるブドウの収穫年を意味します。「2010年」というヴィンテージ表記があれば、2010年に収穫したブドウでつくられているワインということです。
同一品種で作られたワインも収穫年によって味わいが異なるので、購入前に「ヴィンテージ・チャート」などをチェックしてみるといいでしょう。
料理との相性で選ぶ
フルボディワインは力強く、コクや凝縮感のある、しっかりとした味わいが特徴です。
フルボディワインは、肉料理やスパイスをきかせたもの、デミグラスソースを使ったもの、ボロネーゼなど旨みと濃厚さがある料理との相性がよいと言われています。一方で、ライトボディのワインには、軽くあっさりとした料理があいます。
その日のメニューに合わせて選んでみましょう。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)