9回戦で菅井竜也七段、斎藤慎太郎七段、千田翔太七段がそろって勝利
12月5日に第78期順位戦B級1組9回戦(主催:朝日新聞社、毎日新聞社)が行われました。9回戦までの各棋士の成績は以下の通りです。(段位の後ろのかっこ付き数字は順位)
8勝1敗:菅井竜也七段(9)
6勝2敗:斎藤慎太郎七段(3)、千田翔太七段(13)
5勝3敗:行方尚史九段(4)
4勝4敗:深浦康市九段(1)、阿久津主税八段(2)、郷田真隆九段(8)、永瀬拓矢二冠(12)
3勝5敗:松尾 歩八段(10)
3勝6敗:屋敷伸之九段(5)、畠山 鎮八段(11)
2勝6敗:山崎隆之八段(6)
2勝7敗:谷川浩司九段(7)
8回戦終了時点で成績上位だった菅井七段、斎藤七段、千田七段はそろって勝利し、菅井七段は8勝1敗、斎藤七段と千田七段が6勝2敗(1局少ないのは抜け番を消化済みのため)となっています。
3人はまだ20代の若手ながら、実績・実力ともに十分。菅井七段は王位、斎藤七段は王座のタイトル獲得経験があります。千田七段はタイトル獲得はないものの棋王戦で挑戦経験があり、また通算勝率は7割2分を越える高勝率の棋士です。
順位戦はその名の通り順位がとても重要になります。前期のC級1組で藤井聡太七段が9勝1敗という好成績を収めながら、順位の差で昇級を逃したのが記憶に新しいところです。
B級1組は昇級枠は2つ。千田七段は斎藤七段より順位が下のため、同成績でも現状昇級圏外となっています。
また、現在首位で圧倒的に有利のように見える菅井七段ですが、11回戦で斎藤七段戦、12回戦で千田七段戦という直接対決を残しています。昇級争いはまだまだ混戦と言えるでしょう。もつれるようだと順位のいい行方九段の大外一気のまくりなどという展開もあるかもしれません。
B級1組の10回戦は今月19日に行われます。昇級争いはもちろんですが、残留争いからも目が離せません。