メットライフ生命はこのほど、「『老後を変える』 全国47都道府県大調査」の結果を明らかにした。同調査は8月、全国47都道府県に在住の20歳~79歳の男女14,100人を対象にインターネットで実施したもの。

  • 自らの老後について不安を感じるか

    自らの老後について不安を感じるか

自らの老後について不安を感じるか尋ねたところ、81.5%が「不安がある」「やや不安がある」と回答した。年代別に見ると、40代が87.1%と最も高い。前年調査時と比べると、全体の傾向は変わらないものの、40代を除く50代以下で、若干不安度が高くなり、60代以上では不安度が下がる傾向が見られた。

老後に対する不安要因を年代別で比較したところ、20代~50代の1位は「お金」だが、60~70代になると「健康」が最も多い。前年と比べると、20代~40代で「両親の介護」に対する順位が高くなっている。

資産運用意向があるか聞くと、51.0%が「ある」と答えた。前年と比較すると3.5ポイント高くなっている。特に20代は、全年代で対前年比が最も高かった。「資産運用意向があり、現在資産運用中である」と回答した人は26.2%で、昨年と比べて微増している。

  • 資産運用意向と、現在の資産運用状況

    資産運用意向と、現在の資産運用状況

次に「資産運用意向がある」と回答した人と、「資産運用意向があり、現在資産運用中である」と回答した人を、男女年代別に比べた。その結果、「資産運用意向がある」と回答した人は、前年と比べて、20代~50代で高くなっている。

一方で、「資産運用意向があり、現在資産運用中である」と回答した人は、前年と比べ30代~40代男性は増えた。「資産運用意向」の伸びが見られた20代~30代女性については「資産運用中」に変化は見られなかった。

次に、資産運用意向があるが、資産運用をしていない理由について尋ねた。「資産運用意向がある」と回答した人と、「資産運用中である」と回答した人の差が大きかったのは、20代~40代の女性となっている。

資産運用をしていない20代~40代の女性の理由は、「何から始めれば良いか分らない」が最も多かった。「損やリスクを取りたくないから」「金融や資産運用に関する知識がないから」「漠然とした不安があるから」といった回答も多い。

  • 男女年代別 資産運用意向と、現在の資産運用状況(2019年データ

    男女年代別 資産運用意向と、現在の資産運用状況(2019年データ)