エアトリは11月11日、「増税から1カ月」に関するアンケート調査の結果を発表した。調査期間は2019年10月31日~11月3日、調査対象は10~70代の個人で、有効回答は1,131人。
軽減税率、7割以上が「理解できていない」
軽減税率が導入され約1カ月となるが、どのような場合に適用されるか理解しているか尋ねたところ、7割以上が理解できていない部分があると答え、うち約8人に1人の12.0%が「全く理解できない」と回答した。一方、「十分に理解できている」は29.0%にとどまった。
増税後の金銭的負担については、41.9%が「想像よりも増えた」と答えた。
現在の支払方法を聞くと、「ほぼキャッシュレス」が37.1%と最も多く、増税前の8月に実施した調査と比べて5.8ポイント増えた。また利用しているキャッシュレス決済のうち、「クレジットカード」「電子マネー・プリペイドカード」「デビットカード」は増税前より利用率が減少したのに対し、「スマホ決済アプリ」は9.8ポイント増加し31.1%となった。
10月以降の食事の変化を調べると、外食・自炊・宅配・持ち帰りのうち、「減った」と答えた割合が一番多かったのは「外食」の20.2%。反対に「増えた」が最多となったのは「自炊」の13.5%だった。同調査では「1~2割程度の人は外食での『消費税率10%』を意識していることがうかがえる」と分析している。
増税前に「買い溜め」をした人は、4人に1人にあたる25.0%。増税前に買ったものは、「生活消耗品」が24.8%と最も多かった。8月に「買おうと思っているもの」として「生活消耗品」と答えた人は17.8%だったが、実際に買った人は7.0ポイント増加した。これは、増税直前に駆け込みで購入する人が多かったためとみられる。