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【この記事のエキスパート】
家具デザイナー:石川 尚
大分市出身、現在東京・品川区在住。
東京造形大学室内建築科卒。(株)ミサワホーム総合研究所を経て、2000年イシカワデザイン事務所を設立。デザインワーク、メディア(TV・ラジオ)、教育・執筆の現場で活躍。
日本グッドデザイン賞受賞。公益社団法人日本インテリアデザイナー協会元副理事長。生活情報総合サイト「All About」ファニチャーガイド。
現業のかたわら、「家具デザインを愉しむ」をライフワークに家具塾、家具セミナーなど活動。
テレワークも増え、自宅で過ごす時間が長くなっているいま、長時間座っても疲れないように設計されているリクライニングチェアが注目されています。ここでは、リクライニングチェアの選び方とおすすめ商品をご紹介します。安いものから高級なものまで、またゲーミングチェアや折りたたみのできるアウトドア用チェアなどもピックアップ。
リクライニングチェアとは
リクライニングチェアとは、背もたれを後ろに倒して角度を調整できるソファのことで、スペースをとらずにリラックスできるのが特徴です。
メリットは操作がかんたんで、気軽にくつろげること。カウチソファもリラックスできますが、リクライニングチェアなら省スペースで設置できます。自分で背もたれの角度を調節できるのがポイントです。
デメリットは、背もたれを倒したときに背後の家具やテーブルなどにぶつからないようにスペースを空ける必要があることでしょう。角度調製のためにデッドスペースができてしまうのが難点です。
リクライニングチェアの選び方
それでは、リクライニングチェアの基本的な選び方を見ていきましょう。ポイントは下記の5つ。
【1】カバーの素材
【2】操作方法
【3】リクライニングの最大角度
【4】背もたれの高さ
【5】機能性
上記の5つのポイントをおさえることで、より具体的に欲しい機能を知ることができます。一つひとつ解説していきます。
【1】カバーの素材をチェック
リクライニングチェアのカバー素材は、おもに「布製」「革製」「メッシュ製」があります。
▼肌触りがよくおしゃれな「布製」
「布製」の特徴は肌ざわりがやさしくて革製よりもムレにくく、滑りにくいこと。座ったときに安定した姿勢をキープできます。またおしゃれな柄やカラーが豊富で、リーズナブルな製品が多いのもポイントです。
お部屋のインテリアになる製品が多く、心地よいくつろぎが得られますが、反面では汚れがつきやすいという難点もあります。お手入れが難しいという点も知っておく必要があるでしょう。
▼高級感があり汚れに強い「革製」
見た目の高級感で選ぶのなら「革製」です。独特のヴィンテージ感があるので、長く使用すればするほど風合いが出て愛着がわきます。ネイルサロンやマツエクサロンなどでもよく使われています。
本革となると値段が高めですが、値段以上の満足感が得られます。値段を抑えたいのなら合成皮革という選択もアリ。
革製の難点は通気性の悪さと、ムレやすいことです。定期的なケアが必要でしょう。
▼通気性がよい「メッシュ製」
「メッシュ素材」は通気性にすぐれているため、長時間同じ姿勢で作業する方に向いています。オフィスでのデスクワーク用やゲーミングチェアとして使われることが多い素材。座ったときのサラサラ感と値段がリーズナブルなものが多いのが特徴です。
夏場や冬の暖房が効く室内でもムレずに使用できますが、機能性重視の製品が多いのでデザインにこだわるのなら別素材という選択肢もあるでしょう。
【2】操作方法をチェック
リクライニングチェアには「手動タイプ」と「電動タイプ」があり、操作方法が異なります。背もたれの動かし方で選ぶのも大事なポイント。
手動タイプは背もたれを動かすときにレバーを引いて調整しますが、からだを動かす必要があります。値段がリーズナブルで電気代もかかりませんが、からだを動かすのがつらい方には向いていません。
電動タイプは手元のリモコン操作でかんたんに背もたれを調整できます。からだを動かさずに操作できるので、年配の方や子どもがいる家庭にぴったり。ただし値段は高めです。
【3】リクライニングの最大角度をチェック
リクライニングチェアは製品によって背もたれを倒せる角度が違ってきます。
座るだけでなく寝転がってリラックスしたい場合は、150~160度まで背もたれを倒せるものでじゅうぶんです。最大角度が170度なら、ほぼフラットになるので気軽に昼寝をしたい方に向いています。
布団やベッドで寝るのと同じ角度で横たわりたいなら、180度のものが必要です。この最大角度ならフルフラットで使用できます。
リクライニングチェアをどのように使用するかによって最大角度を選びましょう。
【4】背もたれの高さをチェック
背もたれの高さは座り心地に影響します。リクライニングチェアを選ぶときは「ミドルバック」と「ハイバック」の2つのタイプのどちらを選択するかも重要なポイントです。
「ミドルバック」は肩までカバーするので、頭や首をサポートできません。勉強したりデスクワークなどの作業用に向いています。
「ハイバック」は背中から頭まで全体的にカバーできるので、身長のある方やゆったりとリラックスしたい向きです。作業用でも、途中でリラックスが必要な場合はハイバックタイプを選んでください。
【5】機能性をチェック
リクライニングチェアをどんなシーンで使うのか、どんな用途で使うのかを考えて、機能性をチェックしましょう。
▼オットマンや肘掛けがついているか
リクライニングチェアに座ったとき、足を伸ばすとよりリラックスできます。そのときにあると便利なのがオットマン。足置き用のアイテムですが独立したスツールにもなるので、来客時の腰掛けとしても使えます。
オットマンとセットになっている商品もありますが、オットマン単体で選ぶのなら、チェアの座面と同じ高さか、上下5cmの高さの範囲で選んでください。
機能として欠かせないのが肘掛け。両腕を肘掛けに乗せて上半身を預けることができるため、よりリラックス感が増します。使い勝手で選ぶなら高さを調整できるタイプでしょう。
▼持ち運びに便利な折りたたみできるものも
リクライニングチェアは室内だけでなく、アウトドア用のものもあります。キャンプなどで自然のなかでリラックスしたいとき、リクライニングチェアがあると快適です。このような目的の場合は、折りたたみ式のものを選びましょう。持ち運びに便利ですし、使用しないときはコンパクトに収納できます。
折りたたみ式なら、自宅のベランダや庭で日光浴したいときにも使えるので便利です。スチール製で撥水性のある布地が使われている製品が多く、いろいろなシーンで使えます。
エキスパートのアドバイス
【エキスパートのコメント】
視覚的なリラックス効果も!
どんなにすぐれた椅子でも、長い時間同じ姿勢で座っていると、疲れをとおり越して苦痛になります。そんなとき、背を傾斜したり、足を伸ばしたりできるリクライニングチェアは、とても気持ちいいものですし、至福な気分になります。
合わせて、大好きな絵を壁に飾るように、お部屋のアクセントになる椅子を選ぶことも視覚的なリラックス効果があり、とても大切なことです。お気に入りのリクライニングチェアを見つけて、快適ライフをエンジョイしてください。