妊娠・出産・育児ブランド「たまひよ」は11月1日、赤ちゃんの名前に関する調査「たまひよ名前ランキング」の結果を発表した。
この調査は「たまひよ」が2005年から毎年行っているもの。今年は2019年1月~9月に生まれた新生児17万1,111人を対象に、名前や名前の読み方、漢字などについての調査を行った。
このうち、最も人気のある名前は去年と引き続き、男の子で「蓮」(主な読み/れん)、女の子で「陽葵」(主な読み/ひまり)となった。男の子は次いで「律」(りつ)、「湊」(みなと)、「樹」(いつき)、「蒼」(あおい)。女の子は次いで「凛」(りん)、「芽依」(めい)、「結菜」(ゆいな)、「紬」(つむぎ)。
また男女ともに一文字の名前の人気が続き、特に男の子は1位から5位まで一文字の名前だった。
次に、使用漢字で最も多かったのは男の子で「太」「大」「翔」。将来の活躍を願うスケール感が人気となっている。一方女の子では「花」「菜」「莉」。くさかんむりの漢字や、植物を想起させる漢字が多く使われている。
さらに読みのランキングでは、男の子で11年連続の1位「はると」がランクインしたほか、10位「いつき」が初のランクイン。女の子は「めい」が4年ぶりに1位となった。
「たまひよ」によると、令和への改元で、日本の伝統文化を想起させる名前が人気になっているとのこと。「つくり」が「令」の「怜」が男の子は昨年の89位から62位にランクアップしているほか、女の子の「怜奈」も昨年の106位から83位に順位を上げている。
「和」がつく名前も同様で、男の子の「和真」(かずま)は昨年の134位から今年は71位に、女の子の「和花」(わか)が昨年の76位から今年は54位となっている。
加えて、テレビドラマの登場人物を参考にしたと思われる名前のいくつかにランクアップが見られており、『半分、青い。』の登場人物「律」(りつ)が昨年の47位から2位、『モンテ・クリスト伯』の主人公「暖」(だん)が昨年の207位から25位と急上昇した。ただし、著名人にあやかったと思われる名前全体としては減少しており、多様化する傾向にあるという。
2020年の名づけの傾向としては、「日本」「和」を意識する傾向がさらに強まると予測しているほか、国際的スポーツイベントもあり、スポーツ関連の話題も増えることから、「陸」「駿」「峻」「翼」などの躍動感を感じさせる漢字や名前が注目されるかもしれないとしている。