日本オラクルは10月16日、Future Workplace社と共同で実施した第2回「職場におけるAI(人工知能)に関する調査」の結果を発表した。調査は10カ国(米国、英国、フランス、中国、インド、オーストラリア/ニュージーランド、シンガポール、UAE、ブラジル、日本)にて、18~74歳の従業員・マネージャー・人事部門リーダーを対象に行われた。調査期間は2019年7月2日~8月9日、有効回答は8,370人。

  • 「職場におけるAI調査」

    「職場におけるAI調査」

職場で何らかの形でAIを利用している従業員は50%で、前年(32%)より18ポイント増加。特に多かったのは「中国」(77%)と「インド」(78%)で、「フランス」(32%)や「日本」(29%)の2倍以上に上った。

従業員の65%は、ロボットの同僚がいることについて楽観的で喜んでおり、歓迎していることが判明。また約4分の1の従業員は、職場でのAIとの関係を愛情に溢れた満足のいくものであると答えた。

従業員の64%はマネージャーよりもロボットを信頼しており、半数はマネージャーよりもロボットにアドバイスを求めると回答。マネージャーよりもロボットを信頼していると答えた割合が最も多かったのは「インド」の89%で、以下、「中国」が88%、「シンガポール」が83%、「ブラジル」が78%、「日本」が76%と続いた。

ロボットはマネージャーよりも何が優れているのか尋ねたところ、「作業スケジュールの維持」(34%)、「問題解決」(29%)、「偏見のない情報の提供」(26%)、「予算管理」(26%)が上位に入った。

職場での技術変化のペースについていくのが大変だと感じている従業員は76%、人事リーダーは81%。職場でAIの利用から従業員を遠ざけている一番の理由としては、「セキュリティ」(31%)と「プライバシー」(30%)の2つを挙げる人が多かった。