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【この記事のエキスパート】
料理研究家:角田 真秀
東京 九段下で料理店を営む両親のもとで育つ。
美術大学卒業後、販売業を経て料理の道へ。カフェの立ち上げや家業の手伝いを経て独立。
ケータリングユニット「すみや」としての活動をスタート。
雑誌やWEBへのレシピ提供、広告の分野でも活躍中。著書多数。
深いフライパンは、ひとつあるとさまざまな調理法ができて便利です。「揚げる」「ゆでる」「煮る」「蒸す」といった、炒める以外の調理方法が可能です。この記事では、深型フライパンの選び方とおすすめ商品をご紹介。人気フライパンメーカーもご紹介します。
深型フライパンのメリット&デメリット
フライパンには、「深型」と「浅型」のタイプがあります。どんな調理をしたいかによって、どっちがいいのかが変わってきます。
深型のメリットは「揚げる」「ゆでる」「煮る」「蒸す」といった、炒める以外の調理方法もできること。ひとつのフライパンでいろいろな料理を作りたい方におすすめです。炒めるだけでよければ浅型が便利。軽くて扱いやすいうえに、食材をひっくり返す、取り出すといった作業がしやすいです。
もう少し詳しく、深型フライパンのメリット・デメリットを見ていきましょう。
深型フライパンのメリット
深型フライパンのメリットは、たくさんの量を調理できることが挙げられます。深さがある分、調理中にフライパンから料理がはみ出てしまうことなく、たくさんの量を一度に調理できます。
また、油の飛び跳ねが少ないのもポイントです。そして、「揚げる」「ゆでる」「煮る」「蒸す」という、炒める以外の調理もできるため、深型フライパンひとつあれば毎日活躍します。
深型フライパンのデメリット
深型フライパンのデメリットは、浅型フライパンに比べて重いので、慣れるまで扱いにくいかもしれません。
また、深さがある分、収納スペースが必要になります。ただし、なかには深型フライパンにも軽量モデルを販売しているメーカーもあるので、チェックしてみてください。
深型フライパンの選び方
底が深く、さまざまな調理が可能な「深型フライパン」。デメリットはありますが、1台あると便利なことに変わりはありません。では、数ある深型フライパンから、自分に合った商品を選ぶにはどこを重要視すればよいのでしょうか。そこでここからは、深型フライパンの選び方を紹介していきます。ポイントは以下の7つです。
【1】深さ
【2】直径サイズ
【3】重さ
【4】素材や加工方法
【5】フタや注ぎ口の有無
【6】取っ手が取れるか
【7】熱源
それぞれ解説していくのでチェックしてみましょう。
【1】まずは深さをチェック
深型フライパンといっても、その深さはさまざまです。
基本は7~8cmがおすすめ
煮込みや蒸すことも考慮すると、ある程度の深さがあるものを選ぶと応用がききます。フライパンで蒸すときの水や煮込みの水分は、深さが2〜3cmほど必要になるので、その倍以上の深さがあるとほとんどの調理を賄う(まかなう)ことができるでしょう。
また、7~8cm程深みがあれば、炒めものをしたときにも、まわりに汚れがはねにくいのも利点です。
揚げ物もしたいなら8cm以上を
深型フライパンで揚げ物をする機会が多いという方は、8cmよりも深さがあるものを選ぶとよいでしょう。
揚げ焼き程度であれば、7~8cmでも対応でき、油をたっぷり使って揚げたい方は、鍋に近い形の深型フライパンが、揚げ物鍋代わりになりおすすめです。その分、重さがあり扱いにくくはなるので注意しましょう。
【2】直径サイズを選ぶ
フライパンの直径の大きさもさまざまです。食べる人数にあわせて選びましょう。
一人暮らしなら20cm~24cmを目安に
深型フライパンは、ひとつでたくさんの調理法ができるため、一人暮らしの方にもおすすめです。直径サイズは、20~24cmを目安に選ぶとよいでしょう。作り置きしたい人は、もう少し大きくてもよさそうです。
2〜3人用なら26cm~28cmを目安に
2〜3人ぐらいの食事を作ることを目安にすると、口径は26〜28cmを基準に選ぶとよいでしょう。それ以上の大きさになると、フタなどを選ぶことが難しくなり、使い勝手がよくありません。
26〜28cmだと大きいと思う方もいるかもしれませんが、深型は底面がやや狭い作りのものが多いので、思い切ってこのくらいのサイズを選ぶと使いやすいです。
【3】重さもしっかりチェックして
どうしても重くなりがちな深型フライパン。600~700g程度であれば、片手で扱うことができるでしょう。なかには500g程度の軽いフライパンもあります。1kgを超えてくると、重さを感じやすいでしょう。煮込み料理や揚げ物メインで使いたい方は、1kg以上の深型フライパンでも不便はなさそうです。
【4】素材や加工方法もチェック
フライパンには、アルミニウム製やステンレス製、鉄製などがあります。アルミニウム製やステンレス製は、「フッ素樹脂加工」がされているものが多いです。
「フッ素樹脂加工」されているとお手入れ簡単
フッ素樹脂加工がされているフライパンは、くっつかない、焦げ付きにくいというのがメリットです。デュポン社の「テフロン」を使用したフッ素樹脂加工を「テフロン加工」といい、こちらの言葉になじみのある人も多いでしょう。比較的手ごろな価格の商品が多く、「洗ってから軽く拭くだけ」と手入れもしやすく料理初心者の方にもおすすめできます。
万能でさまざまなシーンで活躍しますが、どうしても加工がはがれてしまうなどの劣化が起きてしまいますので、1〜2年での買い替えを推奨します。
本格的な仕上がりには「鉄製」
しっかりと焼きつけるなどの本格的な仕上がりを求めている方には鉄製のフライパンがおすすめ。
価格も少し高いものが多く、使い続けることでのよさが生まれるものなので、料理中級者以上の方が仕上がりにこだわりたいと思うときに選んでいただけるといいでしょう。丁寧に扱えば、フッ素加工のフライパンより長持ちします。
【5】フタや注ぎ口の有無
フタがあると、「煮込む」「ゆでる」「蒸す」などの調理法で重宝します。フタがセットになっていれば、別売りで用意する必要もなく、サイズもぴったりフィット。さらに、ガラスのフタ付きなら、なかの様子が見えて便利ですよ。
また、フライパンの縁に注ぎ口がついているタイプは、スープなどの汁気が多い料理をよそう際に便利です。
作る料理のレパートリーを想定して、フタや注ぎ口の有無も確認してみてください。
【6】取っ手が取れるタイプは収納や保存がしやすい
ティファールなど、さまざまなメーカから取っ手の取れるフライパンが販売されています。取っ手とフライパンを別で収納できて省スペースなうえ、取っ手を外した状態でそのまま食卓に出して、お皿代わりにも使えます。残ればそのまま冷蔵庫に保存でき、多機能で便利ですよ。
【7】IH対応か、熱源をチェック!
フライパンの熱源は、ガス火専用のもの、IH専用のもの、ガス火とIH兼用のものがあります。自宅のキッチンでIHクッキングヒーターを使用している人は、IH対応のフライパンかどうかをチェックしましょう。
料理研究家からのアドバイス
【エキスパートのコメント】
料理のスキルや目的、作りたい料理や予算を考えて
料理をはじめたばかりの方にも最初におすすめできるのが、深型のフライパンです。鍋の代わりにもなりますし、炒めたりゆでたり煮たりもできる万能なフライパン。
最初は手ごろで軽いものからはじめて、料理の仕上がりにこだわりたくなってきたら鉄のものなどにバージョンアップするのもおすすめです。ひとつだけ持つなら、深型のフライパンがあればじゅうぶんだといえるでしょう。
深型フライパンの人気メーカー&ブランド
ここからは、フライパンの人気メーカーをご紹介します。
T-fal(ティファール)
ティファールと聞いて、「取っ手がとれる」というフレーズを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。洗いやすく収納にも便利なつくりになっているのが特徴で、従来のフライパンの当たり前を覆すデザインです。また、焦げ付かないフライパンを生み出したのもティファールと言われています。メーカーに迷った時はティファールを選べば間違いないでしょう。
THERMOS(サーモス)
サーモスもフライパンを選ぶ際のメーカーとして外せない候補です。ティファールと同様に取っ手が取れたり、そのままオーブンで焼いたりすることができます。水筒やタンブラーなど身近なアイテムでも人気のサーモスは、安心して選べるメーカーといえるでしょう。
和平フレイズ
フライパンを始めとして、鍋や玉子焼き器など幅広い製品を販売しているメーカーです。IH対応はもちろんついており家庭にあったものを選べます。またカラーバリエーションが豊富なのも嬉しいポイント。キッチンの雰囲気を変えたい方や統一感を出したい方は和平フレイズでフライパンや鍋をそろえるのも良いでしょう。
パール金属
一般的なフライパンの半分の重さという、軽さをウリにした製品も販売しているメーカーです。傷が付きにくく耐久性が高いので、軽くて長く使えるフライパンを探している方にぴったりです。フライパンの内側は黒色が多いですが、パール金属ではシルバーのものもあり、食材の変化を確認しやすくなっています。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)