産業保健支援サービス「first call」はこのほど、近年導入する企業が増えている「リモートワーク」に関する調査結果を明らかにした。同調査は6月4日~7日、産業医500人を対象にインターネットで実施したもの。
リモートワークを活用するメリットとデメリットは、産業医の視点でどちらが大きいと思うか尋ねたところ、79%が「どちらかというとメリットが大きい」「メリットが大きい」と答えた。
リモートワークを活用するメリットについて聞くと、最も多い回答は「対人ストレスが軽減される」だった。次いで「自分のペースで仕事ができる」「通勤ストレスが軽減される」「自分の好きな場所で仕事ができる」となっている。
産業医からは、「対人関係が原因のメンタル不調にはよい」「復職できないリスクを軽減している」「共働き、片親等が増えているので、家庭とプライベートの両立がしやすいのは良い」といった補足コメントが寄せられている。
リモートワークを活用するデメリットについて尋ねると、「コミュニケーションが不足する」「人間関係が希薄化する」「コミュニケーションエラーが起きやすい」が多かった。「勤務時間が把握しにくい」「生活のリズムが崩れる」「メンタル不調に気づきにくい」「サボりやすい」という声も多い。
産業医の補足コメントでも「顔を見ないと疑心暗鬼になる」というコミュニケーション不足に関することや、「自分で自己管理がしっかりできないとだらけるし、効率も悪くなる」「かなりの計画性と公私の使い分けが必要」など、自己管理に関する声が目立った。