東京2020組織委員会と東京2020ゴールドパートナーである三井不動産が、『日本橋シティドレッシング for TOKYO 2020』と題し、日本橋にて東京2020大会エンブレムなどを用いた大規模な装飾を街全体で繰り広げる「シティドレッシング」を実施した。
4回目を迎えるこのイベントは今回、“FEEL2020”をコンセプトに掲げ、日本橋の街全体を使って“東京2020大会で盛り上がる未来のスタジアム”を表現。東京2020オリンピック競技大会まで1年となる7月23日から8月25日まで、大会期間中の競技会場や都市装飾にも使われるデザインである東京2020大会ルックと、活躍が期待されるアスリートの肖像といった大型グラフィックをビルの壁面などに展開する。
開始記念イベントでは、ロンドン2012大会とリオ2016大会に出場した新体操のオリンピアン・畠山愛理さん、水泳選手として北京2008大会とロンドン2012大会に出場し、現在は組織委員会スタッフである伊藤華英さんが登場した。
東京2020大会の個性を表現する大会ルックのデザインについて畠山さんは「新しくも懐かしいようなモダンな日本という印象ですね。とても素敵なデザインだなと思います」とコメント。伊藤さんは「日本らしさ、落ち着きを感じることができますね」と、それぞれ印象を語った。
東京2020組織委員会のデザインディレクター・沢田耕一氏は、「デザインはエンブレムを起点に日本の伝統色を採用しています。紅、藍、藤など日本の伝統的な色彩感覚が確立した平安時代の色を再現し、襲(かさね)の色目という十二単のグラデーションのような部分を参考した彩色、デザインにしました」と、演出の特徴を解説した。
さらに、公式ライセンスグッズとして販売されている大会ルックがモチーフになった Tシャツや、大会ルックとマスコットをデザインしたVISAカードなども紹介された。
プロアスリートのすごさをメイプル超合金が体感
あわせて、この日は東京2020オリンピック競技大会の1年前を祝し、お笑いコンビ・メイプル超合金の2人を招いた「超ふつうじゃない2020展 by三井不動産」オープニングイベントも行われた。
三井不動産が主催するこちらのイベントは、アスリートのふつうじゃない身体能力をリアルに体験しながら楽しく学べる一般公開展示イベントで、昨年は19日間の開催期間中に25万人以上が来場したという。
さまざまな体験コンテンツや展示体験が用意されている当イベントにちなみ、畠山さんとメイプル超合金の2人は、巨大な管楽器型の計測器を吹くことで水泳選手との呼気流量の違いを体感できる『ジャイアントホーン』にチャレンジ。
元水泳選手の伊藤さんによると「普通の人は2,500mlくらい。私が1回やった時は5,000mlくらいあって、マイケル・フェルプス選手というメダリストは1万ml」とのこと。水泳選手の肺活量のすごさにカズレーザーさんは「一緒にカラオケ行ったらすぐ酸欠になりますね」とコメントした。
この日最高点の“65”という数値を叩き出したが、えずくカズレーザーさんを安藤なつさんが「大丈夫か。顔真っ赤だけど。顔も赤くなると全部真っ赤になるから……」と苦笑しながら心配すると、「すげーしんどい。これ体験する方はなるべく1日の最後のほうがいいですね。朝一でやっちゃうと後半に響きますから」と述べていた。
このイベントは7月23日~8月4日の13日間はコレド室町テラス大屋根広場で、8月8日~8月25日の18日間は東京ミッドタウン日比谷の日比谷ステップ広場で開催。さらに今年は参加者同士で記録を競う『超ふつうじゃない王決定戦!』も実施され、8月11日には武井壮さんをゲストに迎え、東京ミッドタウン日比谷で成績上位者による決勝大会が行われる。
予選期間は7月31日までで『ジャイアントホーン』のほか、スタートの合図にどれだけ早く反応できるかを競う『0m走』、正拳突きの威力でLEDロウソクを何本消せるかにチャレンジ『カラテ・キャンドル』など4つの展示体験の記録から選定。賞品には東京2020オリンピック・パラリンピックの競技観戦ペアチケットも用意されているという。