マツダはフラッグシップモデル「アテンザ」を「MAZDA6」に改名し、新たなエンジンを設定して発売する。「アクセラ」を「MAZDA3」に改称したのに続き、同社にとっては近年で2車種目となる車名変更だ。ブランド名×数字の組み合わせに車名を統一する理由は、「マツダブランドを鮮明化するため」だという。
2.5Lガソリンターボ搭載モデルが新登場
「アテンザ」はセダンとステーションワゴンの車型を持つマツダのフラッグシップモデル。海外では「MAZDA6」として販売してきた経緯がある。
今回の改良では、新たに2.5Lガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」を積むグレードを設定する。これまでのアテンザは、クリーンディーゼルエンジンと自然吸気ガソリンエンジンの2種類のエンジンを積んでいた。4.0LのV型8気筒自然吸気ガソリンエンジンに匹敵するトルクを発生するという新たなエンジンでは、力強さと気持ちの良い加速フィールを味わうことができるそうだ。このエンジンを搭載する新たなグレードでは、加速重視のファイナルギア比と高いブレーキ性能を生み出す17インチ大径フロントブレーキを採用する。
このほかの改良点として、MAZDA6では全グレードで車両制御技術「G-ベクタリング コントロール プラス」(GVC プラス)が標準装備となる。この技術は、旋回中~ターンアウト時のクルマの安定性・収束性を向上させるブレーキ制御だ。
改良後、「MAZDA6」の価格は284万400円~423万9,000円となる。最も高いのは、2.5Lガソリンターボエンジンを積む新グレード「25T S Package」(2WD)だ。これまで、アテンザで最上級グレードだった2.2Lクリーンディーゼルエンジン搭載の「XD L Package」(4WD)は、421万7,400円と2番目に高いグレードとなる。MAZDA6の発売は2019年8月1日の予定。予約受注はすでに始まっている。