エアトリは6月3日、「終身雇用」に関する調査の結果を発表した。調査期間は2019年5月21~24日、有効回答は20~70代の個人825人。
正規社員に対し、「終身雇用」という制度が無くなることに不安を覚えるか尋ねたところ、「とても不安」は23.6%、「やや不安」は27.0%と、計50.6%が不安を抱いていることが判明。定年後にやりたいことが「ある」と答えた人と「ない」とした人で分けてみると、「ある」人は不安を抱いている割合は46.4%だったのに対し、「ない」人は57.5%と10ポイント以上の差がみられた。
「終身雇用」制度については、どの年代においても「賛成」が「反対」を上回る結果に。「賛成」が最も多かったのは50代の44.4%で、年齢が下がるにつれて割合は減少し、20・30代は31.9%にとどまった。
自由に定年を決めて良いとしたら何歳まで働きたいか聞くと、「65歳以上70歳未満」が26.1%と最も多く、次いで「60歳以上65歳未満」が24.7%、「60歳未満」が16.2%と続いた。一方、「70歳以上」と答えた割合は約3分の1位にあたる33.0%に上り、うち9.7%が「80歳以上」と回答した。
「70歳以上」と答えた人からは「体力的に問題がなければ、仕事量は若いときより落ちたとしても働くべき。責任や緊張感がなくなると人は衰えるから」(40代男性・「75歳以上80歳未満」)、「年金だけの生活では不安があり、生活のために働く必要があれば、仕方なく働く」(60代女性・「70歳以上75歳未満」)など、様々な声が寄せられた。