あさ出版は4月21日より、新刊『となりの家(うち)のざんねんなお金の話』(税込1,404円)を発売する。

  • 『となりの家(うち)のざんねんなお金の話』(税込1,404円)

著者の横山光昭氏は、家計再生コンサルタント、マイエフピー代表。お金の使い方そのものを改善する独自の家計再生プログラムで、これまで15,000人以上の家計を再生したという。

本書では、「ざんねんなお金の習慣」「ざんねんな資金計画」「ざんねんな投資生活」「お金を増やす13のStep」といった項目で、著者が家計相談を通して見てきた、"ざんねんな方"たちのお金の使い方を厳選して紹介する。本書の一部を以下に紹介しよう。

"ざんねんなお金の習慣" スマホ決済使いまくりで預金が激減
ポイント還元に踊らされはいけません!


山口さんは、銀行でお金を引き出そうとしたところ、思っていたほどの残高がありませんでした。

近年、スマートフォンアプリによる決済の利用が急激に増えています。ポイント還元やキャッシュバックなどといったキャンペーンの言葉に、「絶対にお得だ、使わないともったいない」と踊らされ、深く考えずに使いまくると、思わぬ〝落とし穴? が待っています。というのも、ポイント還元やキャッシュバックを受けることが楽しくなり、買う必要のないものまで買ってしまうなど、サービスを受けることが〝目的化? してしまう人が少なくないからです。

深みにはまってしまうと、サービスの種類が多様であることもあって、どのサービスをどれだけ使ったのか管理ができなくなってしまうといった人も。たとえキャッシュレス決済が中心になっても、何にいくらを支払っているのかしっかり把握しておくことが必要です。



"ざんねんな資金計画"「保険の無料相談」に踊らされ乗り換え貧乏
保険を3年おきに6回も乗り換える?


会社員の中村さんは、本や雑誌などで保険の記事を目にする度に、「もっと自分に適したものがあるのではないか」と悩み、その悩みを解消するためにショップに行っては勧められた保険を契約する……。そんなことを繰り返してきました。何度も保険を乗り換えた結果、なんと200万円近く損をしていたのです。

実は、保険という商品は、途中解約してしまうと大きな損失が生じます。なかでも、「貯蓄型」の保険は損失が大きくなります。なかにはドルをはじめとする外貨建ての商品もあり、為替変動も加わって数十万円、数百万円といった損失になるケースもあるのです。ショップには乗り換える度に手数料が入ってきます。何度も保険を変えてくれる人は、ショップにとってまさに〝鴨が葱を背負ってくる? 存在なのです。



"ざんねんな投資計画"老後のために「積み立て」すぎて生活が困窮?
貯めることが目的?


身の酒井さんは、老後が心配で、若いころからお金を貯めてきました。ですが、なぜか今、手元に自由に使えるお金がありません。酒井さんは「企業型確定拠出年金(DC)」「住宅財形」「つみたてNISA」でコツコツ積み立てた総額は、なんと1,200万円。ですが、あまりに手を出しすぎて、収入のほとんどが積み立てに消え、生活費が足りなくなってきたといいます。

積み立ては、一度始めてしまうと、すぐには引き出せないものもあり、万が一のことがあったとしても、急な対応はできなくなってしまいます。そのため、投資したり、積み立てたりしたお金が多額でも、急な出費で、借金をしなければならないといった事態に陥る可能性もあります。将来に向けてお金を貯めることは決して悪いことではありませんが、今の生活とのバランスが重要です。