キャッシュレス推進協議会とプレミアムフライデー推進協議会はこのほど、キャッシュレス決済の普及促進に向けた「キャッシュレスキャンペーン」のキックオフイベントを開催した。
官民連携のキャンペーンがキックオフ
イベント当日は、代表企業10社の経営層による取り組み内容の紹介に加え、キャッシュレス体験のできるブース展示も実施。経済産業大臣の世耕弘成氏も登壇し、経産省内の店舗のキャッシュレス化を進めていくとの方針も明らかにした。
また、ゴールデンウィークを含む4月26日~5月6日の期間を「キャッシュレス・ウィーク」とし、賛同企業42社がそれぞれキャンペーンを展開するとの発表も。以下に各企業の取り組みの一部を紹介していこう。
イオンフィナンシャルサービス
イオンフィナンシャルサービスは「U-25 新生活キャンペーン」を実施中。2019年3月1日~4月30日の期間中にイオンカードへ新規入会した25歳以下(2019年3月1日時点)のユーザーを対象とし、5月31日までに利用したクレジットカード・デビットカード払いの代金5%分をキャッシュバックする。
イオンリテール
イオンリテールは、「ご当地WAON」と「G.G WAON」の一体化を実施。「毎月15日に55歳以上のユーザーが5%割引になる」というG.G WAONの特典が、他のWAONカードでも利用できるようになるとのこと。
NTTドコモ
NTTドコモは4月24日~5月7日の期間、「dポイント スーパーチャンス!」と称し、エントリー&キャッシュレス決済(d払いやiD決済)で+20%のdポイント還元が受けられるキャンペーンを実施する。
Origami
Origamiは5月6日までの期間、加盟店に掲示されたポスターのQRコードを「Origami Pay」アプリで読み取ると初回利用のユーザーが取得できる10%OFFクーポンを提供する。
KDDI
KDDIは4月9日より、新たなスマートフォン決済サービス「au PAY」の提供を開始する。同サービスは、「au WALLETアプリ」上に表示されるバーコードやQRコードを各種端末で読み取り、対象店舗での支払いに利用できるというもの。
4月15日から始まるキャンペーンでは、対象チャージ総額が100億円に達するまでの間、au WALLETポイントをau WALLET 残高(au WALLET プリペイドカード)へチャージすると10%増額され、最大26.5%の「au WALLET ポイント」が還元される。
PayPay
PayPay(ペイペイ)は5月31日までの期間、全国の加盟店にてPayPay決済を利用したユーザーに対し、利用額の最大20%のPayPay残高を付与する。
みずほ銀行
みずほ銀行は5月31日までの期間、「カード入会と5,000円以上の利用でもれなく1,000円プレゼント」「『みずほWalletアプリ』または『J-Coin Payアプリ』の新規ダウンロードと利用で現金プレゼント」「カード利用増加額を抽選で全額キャッシュバック(最大10万円)」といったキャンペーンを展開する。
三井住友銀行
三井住友銀行は、「SMBCデビットをAmazonで1回使うだけで、Amazonギフト件1,000円分をもれなくプレゼント(4月30日まで)」「50回に1回の確率で買い物が全額タダになる(上限10万円、5月31日まで)」といったキャンペーンを実施中。
楽天
楽天は、「楽天ペイアプリに楽天カードを設定して支払うと、ポイント最大40倍還元(4月8日まで)」「コンビニで楽天カード、楽天Edy、楽天ペイアプリを使って決済することで、ポイント最大2.5倍付与(4月27日~5月6日)」といったキャンペーンを実施。
現状、キャッシュレス決済が国内での支払いに占める割合は2割ほどとなっており、中国や米国などに比べ非常に低い水準にとどまっている。経済産業省が2018年4月に策定した「キャッシュレス・ビジョン」の中では、2025年までにこの割合を4割に引き上げるという目標を掲げているといった背景もあり、今回のような取り組みは一過性で終わらずに今後もさらに拡大していくことが予想されるだろう。
キャッシュレス決済に対して「複雑そう」「安全面が不安」というイメージを抱いている人も、この波に乗ってキャッシュレス決済を取り入れてみてはいかがだろうか。