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【この記事のエキスパート】
フードコーディネーター:佐々木 沙恵子
関西を拠点に、フードスタイリング/テーブルコーディネート/レシピ開発/コラム執筆/イベント企画など、料理と食空間に関わる分野で幅広く活動中。
同時に、イギリス・デンマークで暮らし現地レストランの厨房で働いた経験を活かし、自宅で外国人向け料理教室を運営。
パスタは長さや形状、原材料により、合うソースや風味が変わります。この記事では、本場イタリア産のパスタからもちもちの生麺までおすすめのパスタと選び方を紹介します。グルテンフリーや、低糖質な商品などをピックアップ。美味しく茹でるコツや保存方法も解説します。
料理やソースの種類に合わせて選ぼう!
パスタの選び方
まずは、パスタを選ぶときのポイントを6つご紹介します。
【1】料理に合わせてタイプを選ぶ
【2】乾燥タイプor生タイプから選ぶ
【3】ソースの絡み具合に合ったダイスを選ぶ
【4】原材料による風味の違いもチェック
【5】早ゆでタイプor通常ゆでタイプから選ぶ
【6】本格志向なら本場・イタリアメーカーから選ぶ
それぞれ解説しているので、参考にしてみてくださいね。
【1】料理に合わせてタイプを選ぶ
パスタには形や長さなどの種類がたくさんあり、細かく分類すると500種以上にもなるといわれています。
ここでは、日本でも馴染みのある「ショートパスタ」「スパゲッティ」「フィットチーネ」「ブカティーニ」「カッペリーニ」についてそれぞれの特徴を紹介します。
ショートパスタ|煮込み料理とも相性抜群
ショートパスタは、種類も見た目もさまざまなものがあります。ロングパスタのようにソースと合わせるだけでなく、サラダやグラタン、スープなどと料理のバリエーションが幅広いのも特徴。
ショートパスタの中でも日本で特に馴染みがあるのが、幅広い料理に使われる「マカロニ」や、ピリ辛トマトソースのパスタ「ペンネ・アラビアータ」でお馴染みの、斜めにカットされた筒状の「ペンネ」でしょう。
他にも、リボンの形の「ファルファッレ」や、らせん状の「フジッリ」など、色がついていたりと見た目も華やかなものが多いです。ジャガイモと小麦粉で作られた「ニョッキ」も、実はショートパスタの一種です。
スパゲティ|クリームやミートなど、どんなソースにも合う
パスタといえば一番馴染みがあるのはロングパスタですよね。「スパゲッティ」と呼ばれることもありますが、厳密には1.8mm前後のものをそう呼び、太さや形状によって呼び名が変わります。
日本でもイタリアでもよく食べられているのは「スパゲッティーニ」。
「オイルパスタ」やあっさりした味のソースにあうスパゲッティより、少し細いものです。
フィットチーネ|ボロネーゼなどと好相性
フェットチーネ(タリアテッレ)は、平麺のパスタでソースが絡みやすくクリーム系パスタやボロネーゼによく合います。
ブカティーニ|グラタンにも使える!
穴が空いた細長いマカロニ状のパスタは、「ロングマカロニ」とも呼ばれているタイプで濃厚なソースによく合います。
チーズやベーコンなどの味の濃いソースとも相性がよく、空洞のおかげで重たくなりすぎないのが特徴。短くカットすれば、グラタンにも使えます。
カッペリーニ|冷製ならこれ一択!
カッペリーニは、冷製パスタによく使われる1mm前後の極細麺です。
そうめんのように細く、火の通りが早いため茹で時間が短いのが特徴です。茹ですぎに注意しましょう。
【2】乾燥タイプor生タイプから選ぶ
パスタには、「乾燥パスタ」と「生パスタ」があります。同じソースを使用しても、乾燥パスタか生パスタかによってまた違った味わいになるので、ぜひどちらも試してみてくださいね。
それでは、それぞれの特徴をみていきましょう。
乾燥タイプ|長期保管にもおすすめ
昔は、本場イタリアでは食事のたびにパスタを生地から作っていたそうですが、その手間を省くために生み出されたのが乾燥パスタです。乾燥パスタは小麦粉と水のみで作られており、風味も控えめです。
長期保管にも向いているので、ストックしておいて使いたい時に手軽に使えるのがメリットです。
生タイプ|コシがあってパスタの風味を楽しめる!
最近では生パスタにも人気が出ています。乾燥パスタとの違いは乾燥されているかどうかだけでなく、生パスタは小麦粉と水に加えて、さらに卵や全卵粉も加えて作られています。
コシがあってもちもちした食感で、小麦粉の風味がよく感じられるのも特徴です。
【3】ソースの絡み具合に合ったダイスを選ぶ
パスタは製法によっても種類が分かれ、「ブロンズダイス」、「テフロンダイス」といった呼び名があり、麺の表目がツルツルのタイプとザラザラのタイプがあります。
パスタを製造する過程で、ダイスと呼ばれるたくさん穴の開いた口金を通して細長く押し出すのですが、このときにブロンズ製のダイスを使うのか、テフロン製のダイスを使うのかによって表面の質感が変わります。
テフロンダイス|日本では一般的なつるっとした喉ごし
日本では、表面がつるっと仕上がる、喉ごしの良いテフロンダイスのパスタが主流です。
あっさりしたソースにも、こってりした濃厚なソースにも合うので使いやすいタイプです。
ブロンズダイス|ザラザラした表面でもっちり
本場イタリアでは、ザラザラとした表面に茹で上がりがもっちりとしたブロンズダイスが使われることが多いそうです。
ソースが麺に絡みやすいので、濃厚なソースやひき肉などの細かい具材もしっかりキャッチしてくれるでしょう。
全粒粉・そば粉・米粉パスタ
【4】原材料による風味の違いもチェック
パスタの原材料には、小麦粉以外にも「米粉」や「そば粉」を使用した商品があります。
小麦粉とは違った風味や食感を楽しめるので、チェックしてみてくださいね。それでは、それぞれの特徴を紹介します。
全粒粉|食物繊維や鉄分、ビタミンBが豊富
通常の小麦粉に比べて食物繊維や鉄分、ビタミンBなどが豊富です。全粒粉を使って作ったパスタは、普通のパスタよりも噛み応えがあり、全粒粉ならではの香ばしい風味が味わえます。
そば粉|そば粉ならではの味が楽しめる
そば粉を使ったパスタは、そばの香りが楽しめるのが魅力です。普通のそばと少し違った食べ方で、そば粉ならではの味わいを楽しんでみましょう。
米粉|グルテンフリーも多く、どんなソースにも合う
米粉を使ったパスタにはグルテンフリーのものも少なくありません。米粉を使っているため味わいが淡白で、さまざまなソースと相性がいいのも特徴です。
茹で時間で選ぶおいしいパスタ
【5】早ゆでタイプor通常ゆでタイプから選ぶ
パスタを選ぶときは、ゆで時間も大事なチェックポイントです。最近は、特殊な加工を施すことで3分程度でゆで上がるパスタも登場しています。早ゆでパスタでも、通常のゆで時間のパスタと食感は大きく変わりません。
また、電子レンジでパスタを茹でることのできるタイプは時短料理に便利です。パッケージなどをよく確認しておきましょう。
短時間でゆでられる早ゆでパスタは、時間がないときなどにとても便利です。早ゆでパスタにも、さまざまな太さや形があるので、食べる人の好みに合わせて選んでみましょう。
【6】本格志向なら本場・イタリアメーカーから選ぶ
ソースやトマトなどの原材料にとことんこだわる、本格志向の方はパスタも本場のイタリアメーカーから選びましょう。食材との調和、ソースとの絡み具合を意識したものが多く、国内メーカーとはまた違った味わいを楽しめます。
日本のパスタにはない形や太さもありますが、輸入品となるため料金は割高な傾向。それでも本場の味を家庭で楽しみたいなら、ぜひ購入してみてください。
選び方のポイントはここまで! では実際にエキスパートが選んだ商品は……(続きはこちら)