箱根登山鉄道、富士急行、大井川鐵道、叡山電鉄、南海電気鉄道、神戸電鉄の6社で結成する「全国登山鉄道‰(パーミル)会」は20日、新たにアルピコ交通が加入することを受け、3月23日に南海電鉄の難波駅にて7社合同で沿線の観光PRキャンペーンや鉄道グッズ販売会などを実施すると発表した。

  • 上高地線を運行するアルピコ交通3000系車両

全国登山鉄道パーミル会は、「観光地が沿線にあり、かつ登山鉄道としての性格を有している」という共通点を持つ鉄道事業者が、勾配を示す単位「‰」(パーミル)になぞらえて2009年9月に結成。各社沿線の見所を紹介するパンフレットを作成するなど、共同での旅客誘致に努めている。

今回、新たに同会に加入するアルピコ交通は、長野県で鉄道・バス事業を中心に営むアルピコホールディングスの完全子会社。松本~新島々間14.4kmを結ぶ上高地線は、北アルプス登山に向かう旅客輸送を担う要の路線となっている。車窓から北アルプスを望みながら標高約700mの区間を運行し、終点の新島々駅に併設するバスターミナルを介して、上高地・乗鞍・白骨温泉などへの玄関的な役割を果たしているという。

観光PRキャンペーン・鉄道グッズ販売会は、3月23日11~16時に南海電鉄の難波駅2階イベントスペースにて開催。パーミル会各社沿線の観光パンフレットなどの配布、鉄道グッズ販売、鉄道模型ジオラマ展示、運転台からの展望も楽しめるDVD放映などが予定されている。