俳優の佐藤健が主演を務める映画『サムライマラソン』(2月22日公開)の本編映像が14日、公開された。

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同作は、日本のマラソンの発祥といわれ現在も160年以上にわたり受け継がれている、安政遠足(あんせいとおあし)を舞台にした土橋章宏の小説『幕末まらそん侍』を実写映画化。日本を代表する超豪華キャストと、アカデミー賞受賞歴を持つ世界的スタッフが集結した。

今回公開されたのは、佐藤演じる甚内が戦の気配を察知し、阻止するべく全力疾走するシーン。普段は平凡な侍として藩に仕えているが、実は幕府の命令で藩をスパイする“忍び”である甚内は、安中藩主・板倉勝明(長谷川博己)が藩士を鍛えるために行う遠足開催について幕府に報告するが、幕府大老・五百鬼祐虎(豊川悦司)に「謀反の動き」ととらえられ、藩に刺客が差し向けられてしまう。事態の深刻さに気付いた甚内は、急ぎ幕府への報告の書状を取り返そうと飛脚問屋を訪れるが、ときすでに遅く、書状を取り戻すべく、袴姿のまま全力疾走するシーンとなっている。

山形ロケによる広大な自然を駆け抜ける姿が印象的なシーンだが、全編を通して佐藤は「たくさん走りました。撮影の規模自体が日本映画にはないスケールだったので、自然と走る距離も長くなる。『地平線まで走ってくれ』と言われる日々でした。かなりのスピードで走るシーンを6分くらい長回しで撮影ということもありました」と語り、ハードな撮影を振り返った。

幕府と安中藩、どちらに忠義を尽くすべきかで心揺れる若き“忍び”を演じる佐藤の繊細な演技について、バーナード・ローズ監督も、「今まで多くの俳優と仕事をしてきましたが、佐藤健さんのように、抜群の身体能力と繊細な表現力を兼ね備えた俳優は初めてでした」と絶賛している。