ワコールはこのほど、「働く女性の靴(パンプス)に関する意識調査」の結果を公表した。
この調査は、同社が2月10日を「パンプスの日」として制定することに伴い、1月に実施。対象は、全国の週2日以上パンプスを履いている20代~50代の女性・計400名 (20代、30代、40代、50代各100名)で、インターネット調査にて行われた。
「ビジネスシーン(重要なプレゼン、商談、会食など)を格上げする勝負アイテム」について尋ねたところ、「服装(スーツ)」(54.3%)、「髪型」(39.8%)、「靴(パンプス)」(37.8%)、「化粧(リップなど)」(36.3%)と、頭から足先までのトータルコーディネートに意識を向けている人が多くいることが判明した。
「普段のビジネスシーンにおいて、後輩社員(他人)の靴をチェックしたことがあるか」について聞いたところ、「チェックしたことがある」は3人に1人(33.8%)。
また、「チェックしたことがある」と回答した女性に、「重要なビジネスシーンにおいて後輩社員や社外の方が“きちんと靴"を履いている場合、好感度は上がるか」と聞いたところ93.3%が「好感度が上がる」と回答。チェックしたとき残念だなと思ったパンプスとしては「汚れている」(60.0%)、「足底やヒールがすり減っている」(55.6%)といった手入れの無さに指摘が多く集まった。次に「姿勢・歩き方が悪い」(31.9%)といった、足に合っていない靴を履くことで起こるだらしなさへの指摘が多かった。
所有する靴の数を聞いた結果、全年代では平均6.67足。年齢を重ねるにつれて平均所有数も増加していくことが判明した。
色やデザインが気に入って購入したはいいが、履いたその日以降、さまざまな理由で泣く泣くシューズボックスにお蔵入りとなり、捨てられずに保管している通称「休眠パンプス」に心当たりある人は多くいるかもしれない。「現在お持ちの靴(パンプス)で、1度しか履いていない靴(パンプス)は何足ありますか?」と聞いたところ、全年代の所有平均で1.01足は持っていることがわかった。
また、パンプスがお蔵入りとなってしまった理由には、「サイズが小さく、靴擦れをしてしまった」(28.5%)、「サイズはぴったりだが、つま先の形状が合わず足の指先を痛めた」(23.2%)、「サイズはぴったりだが、横幅が合わず足の指先を痛めた」(21.9%)などがあがった。購入時にはサイズは合っていたにも関わらず、長時間履いた結果痛い思いをしたなど、足の形状に靴がフィットしていない事情が原因であることが明らかになった。
「ビジネスシーンにおいて『やってしまった……』と思う悲しい靴(パンプス)事情はどれですか」と尋ねたところ、「靴擦れ」(41.3%)、脱げて転んでしまう恐れのある「サイズが合っていない、踵のかぱかぱ」(40.3%)に回答が多く集まった。他には、「靴底やヒールのすり減り」(26.0%)、「汚れ」(13.8%)が続き、また、「歩けなくなり新しい靴を購入した(お財布に打撃)」(5.3%)、「うまく走れず電車やバスを逃した」(5.0%)など、痛みだけでなく、日々の生活においても散々な目にあった人もいることがわかった。これらの“悲しいパンプスあるある"解決するには、やはり購入時にきちんと自分の足に合う靴(パンプス)を選ぶことが重要であるとわかる。