エッセイストの能町みね子が、23日に東京・フジテレビ湾岸スタジオで開催されるトークイベント『久保みねヒャダこじらせライブ VOL.15』の昼公演で、JR山手線の新駅名「高輪ゲートウェイ」の撤回署名運動に至った心境を明かした。

  • (左から)能町みね子、久保ミツロウ、ヒャダイン

能町、漫画家の久保ミツロウ、音楽プロデューサーのヒャダインによる同イベント。今回は、隣のスタジオでライブビューイングも行われ、合計約2,300人のファンが駆けつけた。

能町は、署名サイトで「“高輪ゲートウェイ”という駅名を撤回してください」と呼びかけており、賛同者は31日現在で約4万6千人に達しているが、この運動を始めた理由について、「ネット調査で95%が変えたほうがいいと言っていて、もう老若男女・思想問わずですよ。その数字を見て、『95%が反対してるのに、何もしないとこれ通るんだ』と思ったらなんかやってみようかなという欲がわいたんです」と説明。

そして、「『私高輪に住んでるわけでもないし、私がやんなくてもいいし、署名を提出しなきゃいけないし…って半日くらい考えてからやろうかな』って思った瞬間に、『半日考えたらやんないや』と思って、スタートしちゃったんです(笑)」と、勢いに任せて始めたことを明かした。

しかし、「やっちゃったから、どうにかしなきゃっていう状態」になってしまい、「1人でJRに(署名を)提出しに行くの?って思って…」と不安を吐露。そんな能町は、この日が元旦スペシャル(31日深夜2:45~4:00)の収録ということで着物姿だったが、それは緑色をベースにペンギンをあしらったデザインで、「全体で言うとSuicaですね」と、JR東日本に染まっていた。

また、「高輪ゲートウェイ」に非難が集まる一方で、りんかい線の「東京テレポート」「天王洲アイル」「品川シーサイド」というヒャダインいわく“魔の3連続”に全く声が上がらなかったことを振り返り、久保は「品川シーサイドの虚無感ヤバい…」とポツリ。能町は「テレポートって瞬間移動じゃん。エスパー伊東も引退(※後日撤回)する世の中ですよ?」と、異議を唱えていた。

この公演では、ゲストに俳優の千葉雄大も登場し、ヒャダインと千葉による「千葉ヒャダ旅」の模様を上映。第4弾となる今回の舞台は米・ロサンゼルスで、ハリウッドサインや映画『ラ・ラ・ランド』の聖地であるグリフィス天文台、サンタモニカビーチに、テラスハウス風民泊などを満喫する姿が映し出された。

しかし、シーフードレストランで酔いが回ったヒャダインが、その後立ち寄ったスーパーマーケットで、見たことのないハイテンションな姿を見せ、久保&能町は大喜び。千葉は「ちょっといつもと様子が違くて、飛んだり跳ねたりしはじめて、あげくホテルのカードキーを失くすっていう…」と裏話を報告し、ヒャダインは「記憶がないんです。LAの空気に飲まれたのかもしれないですね」とへこんでいた。

こちらの「千葉ヒャダ旅」の模様も、元旦スペシャルで放送。他にも、流行語大賞やS字フックの話題で盛り上がりながら、エンディングでは、今年の出演者たちが熱唱するこじらせソング「WE ARE THE ひとり」を見て、久保は「今年はこうやって皆さんと一緒にライブができて良かったなぁ」、能町も「続きましたよね」、ヒャダインは「皆さんのおかげです。本当に」と、地上波レギュラー復活を果たしたことを含めて感謝した。

夜公演には、シンガーソングライターの岡村靖幸が登場して“すき間ソング”を作詞作曲し、その模様は1月26日深夜に放送。次回のトークイベント公演は、2月9日に昼・夜公演が行われ、夜公演にはシンガーソングライターの槇原敬之がゲスト出演、その次は3月3日に行われる。