明治安田生活福祉研究所はこのほど、「人生100年時代の生活に関する意識と実態」と題する調査結果を発表した。今回は、2018年6月に全国の40~64歳の個人1万2,000人を対象に実施した「人生100年時代に向けた意識調査」から、老後の生活資金などについてまとめた。

  • 今後、長い人生を生きていくうえでの不安(40~64歳の男女:2つ以内で回答)(出典:明治安田生活福祉研究所Webサイト)

今後、長い人生を生きていくうえで不安なことを尋ねると、「老後の生活資金の確保」が最も多く、男性約6割、女性6~7割。次は「健康の維持」で、男性4~6割、女性5~7割となった。

40~59歳の男女に老後に必要と思われる生活資金を聞くと、配偶者がいる男女・配偶者がいない男性ともに、世帯年収700万円以上では「5,000万円~1億円が必要」が約3割でトップ。他方、配偶者がいて世帯年収700万円未満の男女、配偶者がいない世帯年収700万円未満の男性・500万円未満の女性では「3,000万円以上5,000万円未満」が最も多く約2割を占めた。

学び直しの意欲について、希望する定年後や65歳以降の働き方別にみると、正社員希望の男性は73.6%、女性は75.1%、非正社員希望の男性は59.8%、女性は71.0%、自営業・自由業希望の男性は66.1%、女性は77.4%と、男女ともに定年後や65歳以降も働く意欲を持つ人の方が学び直しの意欲が高いことがわかった。