今回取り上げる用語は「ミッション」です。職場に限らず、映画やドラマ、ゲームでも頻繁に使われていることから、老若男女問わず聞き慣れたワードになるのではないでしょうか。

  • ミッションの意味を理解していますか?

本稿では、ビジネスシーンにおけるミッションの意味と使い方について解説します。

ミッションとは

ミッションは、英単語【mission】からきているカタカナ用語です。ミッションには、「使節」「使命」「キリスト教の伝導」など多くの意味がありますが、ビジネスシーンでは、主に「使命」「任務」の意味で用いられます。

ビジネスシーンにおけるミッション

ビジネスシーンでは、「チームや組織が果たすべき任務」や「企業が社会的に果たすべき使命」という意味合いで使われます。

また、軍事的には、「作戦における一連の行動」のことをミッションと呼びます。任務や使命を全うした場合には、「ミッションを達成した」「ミッションをクリアした」などと表現するのが一般的です。

ミッションにおける三大要素

ミッションは、「到達すべき目標」と「行動(方法や手段)」、そして「求められること(依頼・義務)」という三大要素から成り立つものです。

ここで、映画「ミッション:インポッシブル」を例に挙げてみましょう。

トム・クルーズ扮するイーサン・ハントは、所属するスパイ組織IMF長官から与えられた極めて難しい極秘任務を、チームで遂行します。

極秘任務には、「大統領暗殺の阻止」「生物兵器テロの阻止」「核ミサイル発射の阻止」など、重大なミッションが課せられています。

ミッションを遂行するため、チームで作戦(行動)に挑みますが、失敗します。そこで別の作戦を立てますが、これもまた失敗に終わってしまいます。ですが、それでもチームは諦めません。即座に新たな作戦に切り替え、最終的にミッションを全うします。

ミッションは「長官からの指令」ですが、「世界から求められていること」でもあります。つまり、IMFで働く者の義務ともいえる「世界を守ること」につながるのでしょう。これは、企業においても同じことがいえます。

明確な「目標」と具体的な「行動」、そして、チームや個々のモチベーションを上げるために、「誰のために何のために果たすべき任務なのか」を各自が認識することが重要ではないでしょうか。

ミッションの例文

・「食」の力で、子どもたちの未来をより良いものにするのが、我が社のミッションです。
・新たなクライアントを10社獲得することをミッションとしたチームを立ち上げる。
・このミッションをクリアして、次のステージに進みましょう。
・ミッションステートメントを再考し、新たに作り直しましょう。
・これは、我が社のミッションクリティカル案件になるだろう。

「ミッションステートメント」とは、「何を(what)」「誰が(who)」という具体的な行動の指針を文書にまとめたものです。

また、「ミッションクリティカル」は、「クリティカル」に「重大な」「危機的な」という意味があることから、これを達成しないと「重大な危機を招くほどの任務」「重要かつ欠かすことのできない任務」を意味します。


ミッションを任されたからには、必ず達成できるよう、強い意志をもって挑まなければなりません。

ミッションをクリアするためには、都度プランを練り直し、何度もチャレンジするくらいの諦めの悪さが必要かもしれませんね。