映画監督の福田雄一が、きょう21日放送のテレビ東京系経済番組『未来世紀ジパング』(毎週水曜22時〜)に出演する。

  • 福田雄一監督

同番組は、いま“沸騰する”経済の現場を直撃取材する映像と、その背景や未来への影響を分かりやすいスタジオ解説で「明日はこうなる」と読み切る『経済“予測”番組』。21日放送では「今こそリーダー論! 未来を拓く“世界一のリーダー”徹底取材!」をテーマに、番組おなじみゲストのフローラン・ダバディ、鈴木ちなみ、太田泰彦(日本経済新聞社)に加え、福田監督が初登場となる。

福田監督は「『なんでオファーしてくださったんだろう?』って不思議から始まって、やってよかったなあって本当に楽しかったです。こんなに無責任に発言できる場って、ないんで(笑)」と番組を楽しんだ様子。「この年になって『僕知らないんですけど、どうなんですか?』って、なかなか聞けないじゃないですか? そういうところで自分のまったく専門外のところにきて、バンバン自分の疑問を本当に子供みたいにぶつけられたのは、『楽しかった!』としか言いようがないです」と撮影を振り返った。

また、監督という"リーダー"としては「変にカッコつけないで、『わからない』とか『こういう状態ですよ』とか、正直に見せて、前向きに話ができるようになる……番組の中でも話していますが、いじられるというか『言いやすい空気を作る』というのは、とても大切だと考えています」と語る。

これまでの仕事で「リーダー」として素晴らしかったのは「小栗(旬)くんですね。断然、小栗くんは座長として素晴らしい役者です。彼が座長でいた時に、彼がちゃんと前向きに楽しんでいれば、周りの不満が噴出することは絶対にないですね」と絶賛。「しかも彼がすごいのは、スタッフをすごくケアするんです。普通、役者をケアすることはできますけど、スタッフの名前をアシスタントの子までちゃんと憶えて、『○○ちゃん、今日なんか元気ない?』みたいなことをされたら、どれだけスタッフが元気になるか……」と明かす。

福田監督は「彼は仲間を集めて飲んだりするのが大好きで、そういうことをがんばらずに、自分の天然の能力としてやれる人だし、ちゃんと本当に、自然な気遣いができる。例えば、舞台挨拶で小栗くんと二人で東京から大阪に移動する際、私服に着替えて『行こうか』って出てきたら、前に僕がプレゼントしたTシャツを着ている…そういうの嬉しいじゃないですか。今の若手で言うと小栗くんは日本で一番、『座長』と呼ぶにふさわしい人なんだなあって思います」と語った。

さらに「それでいて子供みたいに『俺だけ仲間はずれにすんなよ』って言ったり、弱みもみんなに見せられたりする。恥ずかしがらずに弱点を見せられるっていうのは、リーダーの資質としてものすごく大事だと思うんですよね。若手が見て『かわいいな』って思っちゃうようなところもあって、僕的にはパーフェクトなリーダーです」と小栗のリーダーとしての素晴らしさを熱弁した。

清水昇プロデューサー コメント

福田雄一監督といえば、監督、脚本家のほか、バラエティ番組の構成作家の経験もあり、いろんな立場で物事を見ている方です。さすが、“こちら側の人間だな”と思ったのは、私たちの業界用語で言うところの“裏回し”的なことを随所でしてくれたことです。MCのほかに、ゲストの意見をより円滑に引き出すために、テレビでは、ゲスト側の人にその役割を担ってもらうことがあります。いわば“陰のMC”ですね。福田さんは今回のジパングでも、“陰のMC”=裏回しをしてくれました。

福田さんの素朴な、少し直球すぎる質問に対して、フローラン・ダバディさんや太田泰彦さんが丁寧に答えてくださったり、鈴木ちなみさんやレギュラー陣がいつも以上に盛り上がりました。今回のテーマ「リーダー論」、みなさんが今後の日本を考えるうえで、一つの材料になるものと考えています。福田さんのおかげもあり、難しくなく、わかりやすく興味深いものになっていると思いますので、お楽しみに。