上司から「今月のコンバージョン率ってどうなってる?」って聞かれたけど、正直、何のことだかわからない……。というわけで今回は、今さら聞けないビジネス用語「コンバージョン」について解説します。

  • 「コンバージョン」の意味は? - 具体的な例を紹介【ビジネス用語】

    コンバージョンの意味って?

■「コンバージョン」の意味

「コンバージョン(Conversion)」には、「変換、転換、変化、交換」といった意味があります。

ビジネス用語としては、おもにインターネットの分野で使われることが多く、「Webサイトなどで求められる最終的な成果」を意味します。最終的な成果とは、たとえば、閲覧者が商品を購入したり会員登録をしたりするなど、企業がホームページ上に設定した「収益に繋がるような行動」のことを指します。

一人の閲覧者が、この「収益に繋がるような行動」を実行した状況を「コンバージョンした」と言い、その瞬間、単なる閲覧者だった人が、企業にとって大切な顧客に「転換」するのです。

また、閲覧者がコンバージョンした状況は、企業からすれば「コンバージョンを獲得した」と表現するのが一般的です。いくら多くの人に閲覧してもらったところで、実際に商品やサービスが売れなければ意味がありません。ゆえに、コンバージョンの獲得数は、サイト運営がうまくいっているか、どれだけ利益を生み出せているのかを見る重要な指標になるのです。

そして、サイトに訪れてくれた人の数(アクセス数)に対して、どれだけの人が実際にコンバージョンしてくれたかの割合を算出したものを「コンバージョン率」(コンバージョンレート、CVR、転換率とも言う)と言います。

このように、企業のホームページを作成する際には、いかにコンバージョンを獲得するかを意識して作成しなければなりません。そのためにはまず、何をもってコンバージョンとするのかを明確にすることが重要です。

■コンバージョンの例

何をもってコンバージョンとするかは、その企業の業種などによって異なります。ここで、コンバージョンの例をいくつかご紹介しましょう。

  • 「コンバージョン」の意味は? - 具体的な例を紹介【ビジネス用語】

    さまざまなコンバージョンの例

「カタログ請求や見学会の申し込みだけでは、『売れた』とは言えないのでは? 」と思うかもしれませんが、これにより、顧客の情報を入手することができ、それを基にフォローすることで最終的に販売へと繋げていくことが可能です。このように、何をもってコンバージョンとするのかは、業種によってさまざまなのです。


好きな時に好きな場所でインターネットを閲覧することができるようになった現代、ホームページは、企業の収益アップに直結する重要な営業ツールと言えます。ホームページを作成する際には、商品やサービスを単に紹介するだけでなく、コンバージョンポイントを明確にした上で、訪れた人が思わずポチッとしたくなるような魅力的な構成にするよう心がけましょう。