チューリッヒ生命は10月15日、「シニア世代のワークライフバランス」に関する調査結果を発表した。調査は9月13日~18日、全国の50歳~79歳の男女1,000名(50代167名、60代167名、70代166名)を対象に、WEBアンケート方式で行われた。

シニアの仕事とプライベート

  • 仕事とプライベートの両立ができているか

    仕事とプライベートの両立ができているか

調査によると、現在、仕事とプライベートの両立ができていると感じているシニアは65.9%。仕事に対してどのように感じているか聞いたところ、「やりがいがある」(37.5%)、「自身の能力にあっている」(36.5%)、「楽しい」(30.7%)など、前向きな回答が上位となった。

一方、プライベートでは、「プライベートの時間は充実している」(39.0%)、「もう少しプライベートな時間が欲しい」(28.6%)、「自由なプライベートな時間はあるが金銭的余裕がない」(26.0%)が上位に。どのように過ごす時が楽しいのか尋ねたところ、「趣味をして過ごす」(66.3%)、「配偶者/パートナーと過ごす」(42.2%)、「家族と過ごす」(30.9%)といった回答が多かった。

シニアの老後不安と対策

  • 老後不安に感じていること

    老後不安に感じていること

続いて、「老後不安に感じていること」を尋ねると、「自身の健康や病気」(73.2%)が最多だった。次いで「家族の健康や病気」(53.5%)、「収入・家計」(53.5%)と続き、「不安はない」という人はわずか7.4%だった。

この結果を、現在幸福を感じている人と感じていない人とで分けて比較すると、健康面ではあまり差は見られなかったが、「収入・家計」に関しては、「幸福を感じていない人」の場合では74.6%と高い割合を示したのに対し、「幸福を感じている人」は47.0%と低く、老後に向けた経済的な準備が大切であることがわかった。

  • 老後の不安に対する対策

    老後の不安に対する対策

では、老後の不安に対してどんな対策を行っているのだろうか。調査した結果、「食事に気を付ける」(53.3%)や「運動を行う」(43.7%)、「趣味を持つ」(37.4%)など、心身の健康につながる項目が上位に。また、「老後資金の貯蓄」(33.1%)や「保険の見直しを行う」(8.4%)など、金銭的な対策を挙げた人も多かった。

他方、「特に対策はしていない」という人の割合も24.0%と割と高く、特に50代男女(50代男性37.1%、女性28.1%)でその傾向が目立った。

葬儀費用、想定と70万円のギャップ

  • 葬儀費用に必要な金額

    葬儀費用に必要な金額

次に、葬儀にかかると想定している金額を聞いたところ、平均で125.5万円という結果に。実際にかかる費用が195万円程度(2017年「日本消費者協会」調べ)であることから、想定と70万円程度の乖離があることが浮き彫りとなった。

また、終活について尋ねたところ、現在終活を行っている人の割合は16.8%にとどまり、8割超が行っていないことがわかった。