2018年も残り半年となりました。大掃除と言えば大晦日が定番ですが、12月はなにかと忙しいですよね。そして何より、寒い。12月に水を使ったり、屋外の掃除をしたりすることを考えると重い腰がさらに重くなる……という人も多いのではないでしょうか。そこで、冷たい水が心地いい今の時期に「ハーフ大掃除」をしてみませんか?
今回は、SNSで話題となっている「ハッカ油」を使った掃除をご紹介します。ハッカ油は、防虫・消臭・除菌・防カビなどの効果もあるため、ニオイが気になる季節や、害虫が発生しやすい暑い時期にぜひ取り入れたいアイテムです。今回はそのハッカ油を使用して、床掃除に挑戦してみました。
「ハッカ油」とは?
ハッカ油とは、シソ科の多年草であるハッカ属の葉や茎から抽出した油のこと。主成分は、スーッとした香りの「メントール」(原料となるハッカの種類によってメントール含油量は異なる)で、料理の香りづけやミントバスなどに使われることもあるそう。食用・美容としてだけでなく、ゴキブリや蚊といったイヤな虫を寄せ付けない防虫効果、除菌・消臭・防カビ効果もあるとのことで、生活のあらゆる面で役立つアイテムと言えそうです。
今回は、このハッカ油を掃除に取り入れてみましょう。ハッカ油は食品にも使われるほど安全性が高く、赤ちゃんがいる家庭でも安心して使用できます。ドラッグストアやネット通販などで購入でき、筆者が購入時の価格は20ミリリットルで税込484円でした。
さまざまな効能と使いやすさが特長のハッカ油ですが、猫がいる家庭は十分な注意が必要です。猫は解毒作用が備わっていないため、ハッカ油の精油成分が分解できず、体内にたまってしまう可能性があるためです。フェレットや小鳥にも影響があると言われているので、動物を飼っている場合は、必ず事前にきちんと調べてから使用するようにしてください。
ハッカ油を使った床掃除の行い方
今回掃除する場所は、玄関ホールと階段です。
玄関ホールは、汗だくで部活動から帰る子どもが靴を脱いで最初に上がる場所だけに、常に土や砂でザラザラ、足の裏の汗や脂でベトベトです。ときどき重曹スプレーなどを使って消臭しているのですが、ニオイも気になります。消臭にも高い効果を発揮するというハッカ油、玄関のイヤなニオイにも期待できそうです。
さっそく、掃除をしていきましょう。まずは、床に掃除機をかけ、ホコリやゴミを吸い取っておきます。
次に、ハッカ油を入れた重曹水を作ります。
<材料>
・ぬるま湯1リットル
・重曹 大さじ1
・ハッカ油1~2滴
器に重曹を大さじ1杯入れます。重曹の上にハッカ油を1~2滴たらし、重曹とハッカ油をよく混ぜます。ハッカ油は水に溶けにくいのですが、あらかじめ重曹と混ぜておくことによって、水と混ざりやすくなるのだとか。
重曹とハッカ油を混ぜていると、爽やかなメントールの香りがふわりと辺りに漂います。シャキッとする香りで、掃除をやる気も俄然高まってきます。
次に、バケツの中に入れておいたぬるま湯の中に、ハッカ油と混ぜた重曹を入れて溶かします。重曹が溶けたら出来上がり。さっそく、この重曹水で床を拭いていきましょう。フローリングの床は水気を嫌うため、ぞうきんは固く絞ります。
掃除機をかけたあとの床は、一見、あまり汚れていないように見えますが……。
重曹の汚れ落とし効果も相まって、1畳ほどの玄関ホールを拭いただけで、ぞうきんの裏は真っ黒です。階段も全部拭くと、ぞうきんの両面は汚れでいっぱいになりました。水分を乾かしたあとのフローリングはベタつき・ざらつきもありません。心なしか床のすべりもよくなった気がします。
ニオイが気になる下駄箱の中も拭き掃除をしてみました。重曹にも消臭効果があるので、拭き終わったあとはすっきりします。下駄箱はゴキブリの出没ポイントのひとつと言われているので、虫よけにもなるハッカ油は積極的に取り入れたいですね。
ハッカ油は食品添加物なので、キッチンにも安心して使えるということで、食器棚やシンク下の棚も拭いてみました。ミントの香りが、食器や食材にうつるのでは思うかと心配しましたが、ハッカ油は揮発性があり、香りは数時間で消えるとのことで、まったく気になりませんでした。香りは消えても、防虫や消臭効果は持続するそうですよ。
ハッカ油を使った床掃除の感想
今回、ハッカ油を使って床掃除をしてみましたが、汚れ落ちのよさはもちろん、何より気に入ったのは掃除中の香りです。とくに夏は、拭き掃除をしている間に汗だくになり、テンションも下がり気味。ハッカ油の香りで気分よく掃除でき、掃除後の空間は清涼感に満ちた感じです。
しかし拭き上げた直後は香りが感じられるものの、1時間も経つと香りがほとんど消えてしまいます。来客の予定があり「ミントの香りでお迎えしたい」と思ったときは、直前にハッカ油を入れた水をスプレーした方がいいかもしれません。ハッカ油を入れた水は、三角コーナーなどに使えば、生ごみのニオイを防ぐこともできますよ。