メルクセローノは7月10日、「第2回 妊活および不妊治療に関する意識と実態調査」の結果を発表した。20~40代の個人2万6,490人を対象に事前調査を実施し、妊活経験がある既婚者を対象に本調査を行った。調査期間は2018年6月1日~4日、有効回答は600人。

子どもを「授かりたい」が半数

  • 「妊活したことはありますか?」(出典:メルクセローノWebサイト)

    「妊活したことはありますか?」(出典:メルクセローノWebサイト)

事前調査では、全体の47.9%が子どもを「授かりたい」と回答し、昨年から3.1ポイント増えた。女性より男性の「パパ願望」が高く、特に20代男性は68.0%と最も高かった。一方、既婚女性の35.7%(昨年32.9%)、既婚男性の27.1%(同25.7%)が「不妊に悩んだ経験があり」と答え、昨年より増加した。

妊活経験がある人は、既婚男性では26.5%(同23.5%)、既婚女性では35.1%(同30.5%)。不妊治療を経験している人は、既婚男性では12.7%(同11.6%)、既婚女性では15.4%(同14.1%)と、いずれも昨年より増加した。

続いて同調査において、妊活は自分とパートナーのどちらが先に始めたか尋ねたところ、「自身」と答えた女性は54.3%で、男性(10.0%)と比べて5倍以上の差があった。他方、「一緒に始めた」人は、男性40.7%(同39.7%)、女性36.7%(同28.3%)と、増加傾向がみられた。

妊活後、自分が不妊症かもと思うまでの期間を聞くと、男性の32.0%、女性の45.7%が「半年以上」と回答。不妊を自覚してから受診するまでの期間でも「半年以上」が多く、女性では46.5%を占めた。また受診まで「半年以上」かかる女性は、年代が上がるにつれて多くなり、40代では55.4%と半数を上回った。

受診まで3カ月以上かかった理由としては、「自然に任せたかった」が最も多く、男性60.1%(同56.3%)、女性63.1%(同53.3%)と、昨年より増加した。

不妊治療に望む3大ポイントは、1位「効果」(男性80.9%、女性86.0%)、2位「安全性」(男性68.4%、女性73.6%)、3位「治療費が安い」(男性54.4%、女性65.3%)となった。