近畿日本鉄道は21日、名古屋線の全線開通80周年を記念し、6月26日から近鉄名古屋駅や近鉄蟹江駅で記念入場券・記念グッズ発売、6月30日に富吉車庫内で記念イベント、6月26~30日に名古屋線などで記念ヘッドマークを掲出した列車の運転を行うと発表した。

  • 記念入場券「近鉄蟹江駅セット」(左)と「近鉄名古屋駅セット」(右)の専用台紙表面

  • 記念入場券「近鉄蟹江駅セット」(左)と「近鉄名古屋駅セット」(右)の専用台紙裏面

名古屋線は近鉄の前身、関西急行電鉄が1938年6月26日に関急名古屋(現・近鉄名古屋)~桑名間を開通させ、関急名古屋~参急中川(現・伊勢中川)間が全線開通した。当時は線路幅が異なっていたため、途中の江戸橋駅で乗換えが必要だったものの、名古屋線の全線開通によって上本町(現・大阪上本町)~関急名古屋間が3時間1分で結ばれたという。

今回発売される記念入場券は近鉄名古屋~近鉄長島間の入場券(硬券)をセットにしたもので、近鉄名古屋駅・近鉄蟹江駅でそれぞれ異なる専用台紙が付く。

近鉄名古屋駅セットは「近鉄名古屋駅」「米野駅」「黄金駅」「烏森駅」「近鉄八田駅」の5駅の入場券セットで、価格750円(税込)、限定400セットを販売。近鉄蟹江駅セットは「伏屋駅」「戸田駅」「近鉄蟹江駅」「富吉駅」「佐古木駅」「近鉄弥富駅」「近鉄長島駅」の7駅の入場券セットで、価格1,050円(税込)、限定400セットを販売する。販売期間は6月26日10時から8月31日まで(なくなり次第終了)。一度に購入できる数は1人各2セットまで、入場券の利用可能日は入場券に記載された日のみとなる。

  • 記念ヘッドマーク

記念ヘッドマークを取り付けた列車は6月26~30日の期間、名古屋線などに使用される1編成にヘッドマークを掲出し、急行として運行する(掲出する列車は未定)。記念グッズは駅名キーホルダー「近鉄名古屋駅」「近鉄蟹江駅」(税込各600円)、名古屋線全通80周年記念の「近鉄ロゴキーホルダー」「関急ロゴキーホルダー」(税込各600円)、ダイヤグラムノート(税込600円)をそれぞれ数量限定で販売する。

記念イベントは6月30日10~14時に富吉車庫内(富吉駅から徒歩約5分)で開催。HOゲージ車両走行会、写真展、子ども制服撮影会、近鉄鉄道グッズの発売などを行う。