北海道のイオングループ(イオン北海道・マックスバリュ北海道)は5月11日、十勝バス、くしろバスの定額運賃路線にて、電子マネー「WAON」決済サービスの実証実験を5月21日より開始すると発表した。2018年秋から阿寒バスも加わり、順次、多区間運賃路線においてもサービスを拡大する。
北海道路線バスで初の導入
同路線バスへのWAON決済サービスは、イオンが進める「地域エコシステム」の一環として、地域の重要な移動手段としてのバス路線の活性化に加え、公共交通機関での来店を促進し、さらなる利便性向上と地域の活性化を図る目的で実施するもの。
十勝バス、くしろバス、阿寒バスでは、電子マネー決済サービスは初の導入となる。また交通系ICカード以外の電子マネーによる多区間運賃決済は、全国初の取り組みとなるという。
イオンの電子マネー「WAON」は、2007年4月にサービスを開始。北海道の利用可能箇所は約7,000箇所となる。同サービスには、日々の買い物で利用すると、利用金額の一部をイオンが自治体などに寄付し、地域の発展に役立ててもらう「ご当地WAON」もある。北海道では2011年の「ほっかいどう遺産WAON」の発行を皮切りに、現在までに7種類を発行し、これらの「ご当地WAON」による道内での累計寄付金額は約1億1,000万円に上る。